

14カ所も刺して自分を殺した男の「回心」を、“死後”も願った11歳の聖女
1890年、貧しいカトリック信徒のもとに生まれた7人兄妹の長女マリア・ゴレッティは、共同生活をしていたセレネッリ家の息子アレッサンドロに暴行され、殺害された。しかし、彼女は死の淵でも、彼の回心を祈り続けた。清涼院流水氏の新著『どろどろの聖人伝』(朝日新書)では、聖人伝は人間関係がどろどろした逸話が多いことを伝えている。そのどろどろした関係性が彼らの“聖性”を際立たせる。同著から一部を抜粋、再編集し、自分への暴行をゆるした聖女を紹介する。
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