「左利きで、みんなに左利き用のハサミなどを特別扱いだといじめられる」という相談を送ってくれたのは、小学3年生の左利きのエヘンと自慢ピーヤ。数多くの子ども向けライブを開催し、子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんは、左利きであることを理由に人をいじめるのは絶対におかしいと前置きしたうえで、お互いの特性を尊重し合える人を一緒に目指そうと話します。左利きである小島さんが工夫してきたことや、気にしすぎない方法を教えてもらいました。
【写真】幼少期の小島よしおさんと、お母さんの写真はこちら【よしおの答え】
同じ左利きの仲間として、よしおに相談してくれてありがとう! 左利きって不便なことが多いし、友だちの中でも少数派だから、大変なこともあるよね。左利きのエヘンと自慢ピーヤの気持ち、すごくよくわかるよ。
よしおが小学生のときは、左利きの人が周りにあまりいなかったから、よく珍しがられたよ。給食を食べるとき、隣の席の子と腕がぶつかっちゃって嫌だったなあ。
昔は、子どもが左利きだと、右手も使えるように親が練習させることが多かったみたい。よしおも字を書くことだけは、小2くらいのときに親に言われて練習した。左手だと、漢字を書き順どおりに書くのが難しかったり、書道のときに手に墨がついたりするから、そういう苦労をしなくてすむように親が訓練してくれたんだ。
ただ、右手で書けるようになってからしばらくして、お母さんが「左利きは天才になる」っていう話を本で読んで、なんとまた左手で書けるように戻されそうになったけどね(笑)。「左手を使うと右脳が発達するからいい」と言って、やっぱり左利きのままのほうがよしおのためになるかも?って思ったみたい。そのおかげで、よしおは右でも左でも字が書けるようになったよ(笑)。
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