家庭教育コンサルタントで著書『戦略的ほったらかし教育』が話題の岩田かおりさんは、7月に開かれたトークイベント「戦略的ほったらかし教育LIVE!〜忙しいママパパのための新常識」に登壇し、「戦略的ほったらかしとは何か」について語りました。本記事では、そのエッセンスをお届けします。(※この記事はトークイベントの一部内容を編集・構成したものです) ※前編〈夏休みの宿題、「親子バトル」せずにすませる方法は? 「やりなさい」→「一緒にやっつけるぞ」で親が子どもの味方に〉から続く
【図】あなたはハマっていない? 7つの“沼” チェックリストはこちら(全7枚)「戦略的ほったらかし教育」のポイントとは?
「戦略的ほったらかし教育」には2つのポイントがあります。
1つ目が「子育ての環境整備を行うこと」、そして2つ目は「親の自分理解」です。
「親の自分理解」といいましたが、「親の幸せ体質をつくる」とも言っています。
親が幸せ体質になることが大事なのです。
ただ、「親の幸せ体質をつくる」ことが、どうして「子どもが勉強するようになる」に結びつくのかというところのロジックがちょっとわかりにくいと言われることもあります。
ご説明していきますね。
安心安全の場でないとパフォーマンスは上がらないものです。
例えば、仕事で考えるとわかりやすいのではないでしょうか。上司が常にイライラ、ガミガミしていて、すぐにキレるみたいな人だとしたら、安心してパフォーマンスを発揮できますか? 挑戦できますか?
「上司が怒らないように」というところに力を使ってしまうんですよね。
なので「機嫌をうかがう」とか「これをやったらどう思われるか」に対してエネルギーを使ってしまって、自分を出しきれないということが起こりえます。
それは、お家の中でも同じこと。
親がイライラ、ガミガミしていたとすると、子どもは「怒られないこと」に注力するのです。
でも、全力で勉強して、スポーツも楽しめるような子どもに育ってほしいなと思うのなら、「子どもの能力、エネルギーを奪わない」は、とても大切になってきます。
そのために「親が幸せ体質でいる」ということがとても重要なのです。
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