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「アサヒカメラ」に関する記事一覧

「撮らせてください」「俺を撮りたいのか?」群衆のなかで出会った目ぢからが光る人々
「撮らせてください」「俺を撮りたいのか?」群衆のなかで出会った目ぢからが光る人々 写真家・元田敬三さんはストロボをつけた大きな一眼レフを首から下げ、撮りたいと思う人と出会うまでひたすら街を歩き続ける。撮りたいのは街の熱気に負けないエネルギーを放つ人。「すみません、撮らせてください」と声をかけ、レンズを向ける。撮影をお願いして、断られることはほとんどないという。「撮らせてほしい人って、仕事やお金を稼ぐこと以外に好きなことをやっている人が多いから、ぼくの思いは意外と伝わります」(元田さん)。
森林から身近な場所まで 自然豊かな日本で見られる多種多様な野生動物
森林から身近な場所まで 自然豊かな日本で見られる多種多様な野生動物 バリエーションに富んだ日本の自然にはさまざまな野生動物が暮しています。森と人里が近く、動物たちは人間社会と共存してきました。長野県南部に拠点を構え、半世紀以上にわたって野生動物のありのままの姿を追い続けてきた写真家・宮崎学さんの作品を紹介します。
いまも王様が治めるインドネシアの太古の村からやってきた二人の技能実習生
いまも王様が治めるインドネシアの太古の村からやってきた二人の技能実習生 インドネシアの首都ジャカルタから南へ約100キロ。入り組んだ山岳地帯の奥にカセプハン・シプタゲラ村はあります。カセプハンは、古くからの慣習に沿って生きる人々のコミュニティーを指し、人口は5000人ほど。その中心的存在である王、アバ・ウギがシプタゲラ村に住んでいます。自然と調和した自給自足の暮らしを写した写真家・山下裕さんの作品を紹介します。

この人と一緒に考える

美しい絹織物の原料となる「おカイコさん」の繭をつくる養蚕農家
美しい絹織物の原料となる「おカイコさん」の繭をつくる養蚕農家 宮城県南部の丸森町はかつて養蚕業が盛んで、1000軒を超える養蚕農家がありましたが、いまは5軒を数えるのみ。写真家の海老名和雄さんは養蚕農家に密着して、小さな幼虫からカイコを育て、繭をとるまでを追いました。撮影の途中、台風の豪雨災害によって、大きな被害を受けた様子も丹念に写しとっています。
真四角の画面で切り取った沖縄の日常。老若男女のポートレート
真四角の画面で切り取った沖縄の日常。老若男女のポートレート 沖縄の人々を撮影して10年になる写真家・鷲尾倫夫は「ぼくみたいな嫌なジジイはいないと思うんですよ」と、自らを毒づく。「どのへんがですか?」と、問うと、「はっきりとものを言うからね。沖縄では嫌われますよ」。路線バスに乗ってさまざまな場所を訪れた。「ここら辺には観光の人は来ないよ」と、おじいさんに言われつつ、その姿をカメラに収めた。「一杯飲め」と缶ビールを差し出され、足が止まったこともある。そうかと思えば、うさんくさそうな視線を向ける人もいた。それも沖縄の一面。シャッターを切った。
南アルプスの懐に抱かれたダム湖と700年も前から作り続けられてきた硯
南アルプスの懐に抱かれたダム湖と700年も前から作り続けられてきた硯 山梨県早川町雨畑地区では古くから良質な石材が産出し、それを素材に「雨畑硯」が作られてきました。集落のすぐ目の前にはダム湖があり、印象的な薄緑色の水面が広がります。南アルプスの深い山々から運ばれてきた大量の石や砂が自然の力を感じさせます。写真家・京嶋良太さんが写しとった作品を紹介します。

特集special feature

    初詣、花見、盆踊り……ほんの少し前まで身近にあった東京の群集と人の姿が消えた街
    初詣、花見、盆踊り……ほんの少し前まで身近にあった東京の群集と人の姿が消えた街 写真家・小野寺宏友さんが東京の群集をテーマに撮り始めたのは3年前。それが結果的に、コロナ禍で一変する街の様子を克明に写した貴重な記録となった。例えば、大みそか、東京ビッグサイト前はコミックマーケットの入場待ちの人で埋め尽くされる。撮影したのは2018年の暮れ。ところが、昨年の同日のほぼ同じ時刻は不気味なほど閑散としている。ビフォー&アフターコロナの東京の街。
    年月の経過とともに自然へかえりつつある、かつてそこに暮らした人々の痕跡
    年月の経過とともに自然へかえりつつある、かつてそこに暮らした人々の痕跡 高度成長期以降、日本全国の山村では林業や薪炭業の衰退とともに過疎化が急速に進んだ。廃村が点在する山のなかに足を踏み入れると、そこは化け物や妖怪がぬっと現れそうな、怪しいムードに包まれた世界。薄ぼんやりとした画面にときどき子どもの姿が現れるのだが、人間が住む世界とは違う「異界」に入り込んでしまったような雰囲気を感じる。写真家・安掛正仁さんが写しとった作品を紹介します。
    すべての生命が凍てついてしまったかのような雪山のモノクロの世界
    すべての生命が凍てついてしまったかのような雪山のモノクロの世界 静寂が感じられる白い凡庸な山々。白い山の斜面に生える木々が遠目には黒い細い線となり、いがぐり頭のようにも見えます。日本アルプスのような雄大なアルペン風景とは異なる心落ち着く美しい風景。写真家・小林紀晴さんが写しとった日本の名もない冬の山の作品を紹介します。

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