そうやって過ごしていたら、何気ない日々のワンシーンを“エッセイストの潮井エムコ”がおもしろおかしく切り取って、これからも楽しくエッセイを書き続けてくれるんじゃないかと思います。
せやま:今までは、リビングで書いたり、子どもの送り迎えの合間にスマホで書いたり、少ない時間を繋ぎ合わせて書いていたんですが、本が出てからはワークスペースを設けて書く環境や時間を整えてみました。でも、今までと違う書き方だと筆がのらなくなって、もとに戻したり。試行錯誤中です。
関心があるのはやっぱり家族や生活のことなので、これからの作品もそこがテーマの中心になっていくと思います。あとは、音楽やスポーツ観戦やキャンプなど趣味も多いので、そういった体験を作品に取り入れていくことも今後はやってみて、作品の幅を広げていきたいなとも思っています。
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ずっと反抗期だと語る潮井さんと、反抗期はなかったと明かすせやまさん。性格の違うふたりだが、子どもに対して「小さくても、大人と同じように考えがある」と口を揃える。
誰もが子どもだった。そんな当たり前のことを感じさせ、思い出させてくれるふたりの対談。目下子育て中の潮井さんの「うわー、難しいな、人生!」という言葉が、じんわりとしたあたたかさをもって、心にしみる。
それぞれの悩みやコンプレックスと向き合ってきたふたりだからこそ、弱くて小さく見える存在を、力強く魅力的に描き出せるのかもしれない。