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今、青山学院大学の研究が活発な理由とは? 研究を支える三つの“環境”

複雑化する国際社会を背景に、大学にはより高度な研究力が求められている。近年、研究活動が活発化している青山学院大学では、どのような試みを行っているのか、稲積宏誠学長に聞いた。

構成/POW-DER 原稿/石上ゆかり 写真/村本祥一(BYTHEWAY PHOTOGRAPHY) デザイン/スープアップデザインズ
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA DIGITAL ADセクション

撮影場所/マクレイ記念館 3F 図書館閲覧スペース

稲積宏誠

青山学院大学 稲積いなづみ宏誠ひろしげ 学長

早稲田大学理工学部卒、同大大学院理工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。工学博士(早稲田大学)。カナダ・オタワ大学客員研究員、1993年以降は青山学院大学の理工学部長、社会情報学部長、副学長などを経て、2023年12月から現職。

学びの多様性に応える
知的創造活動のハブ「マクレイ記念館」

 青山学院大学が青山キャンパスに、新しい知の拠点「マクレイ記念館」をオープンした。図書館と情報メディアセンターに加え、国際的に通用する文章力の養成を目指し、論文などの学術的文章の作成支援を行うアカデミックライティングセンターを集約した総合的学術情報施設となっている。図書館フロアの利用者数は2024年4月の開館から12月まで、のべ47万人以上に上った。稲積宏誠学長はこう語る。

「マクレイ記念館は、静かに過ごす場という図書館の概念を変える施設です。コンセプトは“学生本位”。文献に向き合う思索、防音室での音読、グループ学習、気分転換と、学びの多様性に対応するフロア構成によって学生同士が互いの学習スタイルを知り、刺激し合える“知的創造活動のハブ”となりました」

学生とともに進化する新たな知の拠点
マクレイ記念館
(図書館・情報メディアセンター)

青山学院創立150周年記念事業として開館。名称は、青山学院初代院長ロバート・S・マクレイに由来する。学習ラウンジやラーニングコモンズ、多様な形態の学習スペースを有し、時代や学生の学びの変化に対応する可変性を備えている。

知のスパイラル

フロアごとに学びの段階に合わせた施設を配置し、知の循環を促す。

 また、同大学ではこれまで「青山ビジネスプランコンテスト」やMBAプログラムなどを通して起業家を育成。さらに2025年度からは、授業等におけるアントレプレナーシップ教育の本格的な実施を予定しているが、マクレイ記念館が早くもその新たな拠点となりつつあるという。

「オープンな雰囲気のラーニングコモンズでは、学生起業家たちが自主的に集い、通りすがりの学生も議論に加わる姿が見られます。こうした新たな起業の“種”が芽吹き、伸びやかに育つことを期待しています」

マクレイ記念館

Aisle(アイル)
Deep Active Change

窓に面して設けられた学習スペース。静かに学習したいときは「Deep」、グループ学習用の「Active」、軽食可で気分転換ができる「Change」の3形態があり、目的に応じたメリハリある学習が可能。

包括的な支援と学際性を醸成
博士後期課程学生支援プロジェクト「FEP」

 経済的・心理的に安心して研究に打ち込める環境づくりの一環で、博士後期課程3年間を研究費・生活費の支給や、育成プログラムの提供などによって包括的に支援する「AGU Future Eagle Project(FEP)」を推し進めている。その特長の一つは“学際性”。学生の専門とは異分野の教員による副指導体制を取り、研究の視野を広げる。例えば、宇宙物理学を研究する学生が、経済学部の副指導教員のもとで科学技術コミュニケーションを学び、多角的に研究の精度を高めている。今後は、博士前期課程の支援もさらに充実させていく予定だ。

青学の研究と社会が出会う場
「Meet Up in AGU」

 青学内の研究を社会に広げる取り組みとしては、産学連携イベント「Meet Up in AGU」を開催している。青山学院の研究を社会に発信し、共同研究や社会貢献への機会創出を目指す催しだ。研究内容のプレゼンには、文理を問わず全学部・研究科が参加。産業界の多様な分野からの来場者とともに、研究が社会に貢献する可能性を探った。

「華やかなイメージで語られることが多い本学ですが、文系・理系、その枠を越えた融合領域などの各分野で、独自の教育と研究を地道に継続し、今新たな潮流が生まれています。今後の展開にご注目ください」

【お問い合わせ】

青山学院大学 大学広報課
東京都渋谷区渋谷4-4-25

https://www.aoyama.ac.jp/

提供:青山学院大学