米倉昭仁 故郷・秋田に背を向けていた写真家・高橋智史が追った「ナマハゲ」と「ハタハタ漁」 「泣く子はいねぇが~」 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラ写真家写真展男鹿-受け継がれしものたち-高橋智史 10/26
米倉昭仁 「若いときは死に憧れた」と語る写真家・五島健司が撮り続けた「墓守桜」と「幽玄」の美 * * * 五島健司さんの心の中には燦然(さんぜん)と輝く「松林図屏風」があるという。 アサヒカメラ五島健司京都写真美術館ギャラリー写真家写真展塩谷定好写真記念館山河幽靄図福島市写真美術館 10/14
日本の伝統美を感じるもやに包まれた幽玄な風景 絹のベールのようなもやは単なる霧ではなく、幽玄で幻想的、そして奥ゆかしい。そこに日本の美を感じる。「京都・竜安寺の枯山水の庭もそうですが、空白とのバランスで引き立つ美しさがある。ある意味、非現実的な造形美」と、写真家・五島健司さんは言う。そんな五島さんの作品を紹介します。 アサヒカメラ五島健司写真家写真展山河幽靄図 10/14
米倉昭仁 ウクライナ住民を強制移住させるロシアの「シベリア送り」 その体質は今も変わらない 写真家・野町和嘉 * * * 「本当にこの写真のことはまったく忘れていた。ロッカーの一番奥に放り込んであった。ところが、ウクライナの状況を見て、これは、と思って30年ぶりに引っ張り出した。いまロシアが行っていることは旧ソ連時代と何一つ変わらないですよ」 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラシベリア収容所1992写真家写真展写真集野町和嘉 10/12
米倉昭仁 左目が失明、両目の視力を失う不安と向き合いながら「街」を撮り続ける写真家・戸澤裕司 * * * 戸澤裕司さんから完成間近の写真集を手渡されると、黒い表紙には「DESTINY」とあった。「運命」とは重々しいが、DESTINYはポジティブな意味で使われる言葉だという。 DESTINYアイデムフォトギャラリーシリウスアサヒカメラ写真家写真展写真集戸澤裕司 10/5
米倉昭仁 横浜ドヤ街の住民と移動民族・ロマの共通点 「むき出しの人間」を撮る写真家・小島一郎 * * * ギリシャの隣国アルバニアでロマの人々と出会った小島一郎さんは彼らの姿に強く引かれた。そこに「むき出しの人間」を感じた。 OM SYSTEM GALLERYROMAアサヒカメラ写真家写真展小島一郎 9/28
米倉昭仁 コロナ禍で一変した「東京の水辺」に集う人々を追った写真家・大西みつぐ * * * コロナ禍が始まったとき、こんなに長引くとは、誰が想像しただろう。不要不急の外出自粛が要請され、そのなかで多くの人々が閉塞感を深めた。長年、人と風景を写すことをなりわいとしてきた大西みつぐさんもその1人だった。 NEWCOASTアサヒカメラ写真家写真展大西みつぐ 9/16
ふだん何気なく目にする電線は「都市の血管や神経」 ふだん、あまりにも当たり前すぎて、気に留めることのない「電線」。石山蓮華さんはそんな電線を「かっこいい」と感じて、レンズを向けてきました。それは「都市の血管や神経」のように感じるとも言います。そんな目で電線をよく見ると、それぞれの個性があります。そんな石山さんの作品を紹介します。 アサヒカメラ写真家石山蓮華電線 9/9
米倉昭仁 「赤道」直下の国々ばかりを撮り続ける写真家・小澤太一 危険な目にあっても撮影をやめないワケ * * * 突然ですが、問題です! 赤道が陸上を通過している国は全部でいくつあるでしょう? アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展写真集小澤太一赤道白書 9/5
米倉昭仁 「クレイジー」と呼ばれながらも誰も撮ったことのないエベレストに魅了された写真家・上田優紀 * * * 「エベレストに登って、無事に帰ってくるだけでも大変なのに、そこで写真を撮ってくるなんて、すごいですね」 アサヒカメラエベレスト写真家写真集空と大地の間、夢と現の境界線 8/27
米倉昭仁 二人の娘を持つシングルファーザーの台湾人出稼ぎ労働者に写る「家父長制」の名残 写真家・馬場さおり * * * 台湾に拠点を活動する写真家・馬場さおりさんはある出稼ぎ労働者の生活に密着した。男の名は彭志維(ポン・ツー・ウェイ)。バツイチで、2人の娘を実家に預けて働いていた。 その男、彭志維アサヒカメラソニーイメージングギャラリー写真家写真展馬場さおり 8/25
米倉昭仁 「世界から忘れられた国」 無政府状態のソマリアの現実を撮影し続けた写真家・丸山耕 * * * 「基本的に入れないところとか、撮りにくいところを写したいと思っているんですよ」 TOKYO BRIGHT GALLERYアサヒカメラソマリア丸山耕写真家写真展 8/16
米倉昭仁 まさに“ジャズ天国”ニューオーリンズで外山喜雄・恵子が写したジャズのパイオニアたち * * * 1975年にジャズバンド「外山喜雄とデキシー・セインツ」を結成し、ライブコンサートなどで活躍してきた外山喜雄・恵子夫妻。 アサヒカメラニューオリンズ行進曲ルイ・アームストロング写真家写真展写真集冬青社外山喜雄外山恵子 8/3
米倉昭仁 沖縄の民俗文化から戦争の傷痕、そして基地の中の暮らしを見つめ続けた写真家・小松健一 米軍統治下にあった沖縄が日本に復帰して50年になる今年、小松さんは写真集『琉球 OKINAWA』(本の泉社)を出版した。 アサヒカメラフジフイルムイメージプラザ写真家写真展写真集富士フォトギャラリー小松健一琉球 OKINAWA 7/23
米倉昭仁 アイルランド島の「二人の少女」と「荒涼とした風景」を撮り続ける写真家・和田直樹 * * * ヨーロッパの北西に位置するアイルランド島。北海道とほぼ同じ面積の島に約700万人が住んでいる。ここが和田さんの作品の舞台だ。 Irish skiesアサヒカメラニコンプラザ写真家写真展写真集和田直樹 7/11
米倉昭仁 ウクライナ侵攻直後から現地を巡った50日 テレビでは映らない人々の生活を撮った写真家・児玉浩宜 児玉さんはロシア軍のウクライナ侵攻直後から5月下旬にかけて2回現地を訪れ、そこで目にした光景をカメラに納めた。目を引くのはテレビや新聞ではほとんど報道されることのない市井の人々の姿だ。 アサヒカメラウクライナウクライナ日記児玉浩宜写真家写真集 7/6
戦時下のウクライナに暮らす人々 ロシア軍の侵攻で平穏な生活が突然奪われたウクライナの人々。写真家・児玉浩宜さんは市井の人々にレンズを向けた。いま、ウクライナでは総動員令が敷かれ、18~60歳の男性は出国が原則禁じられている。彼らもいずれ戦闘地域に赴くことになるかもしれない。一見、普段どおり見える生活でも人々の胸の内はうかがい知れない。 アサヒカメラウクライナ日記児玉浩宜写真家写真集 7/6