天才仏師・快慶に向き合ってつかんだ「仏像撮影」の極意 写真家・佐々木香輔 * * * 運慶と快慶。言わずと知れた日本の仏像彫刻史に偉大な功績を残した人物である。東大寺(奈良市)南大門の金剛力士像は鎌倉時代初頭、運慶や快慶らによってわずか69日間で作られたといわれる。 アサヒカメラキヤノンギャラリー佐々木香輔写真家写真展快慶 4/3
光を繊細に操り、親しみやすさを込めて作られた快慶の仏像 仏像彫刻時に偉大な功績を残した快慶。写真家・佐々木香輔さんはこれまでに快慶が作った仏像を60体ほど撮影してきた。その写真を見返していくうちに、「なんでこんなに生々しいんだろう、と思った。暗闇から浮かび上がってくる感じが他の仏像よりもすごくリアルなんですよ」。そんな佐々木さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー佐々木香輔写真展快慶 4/3
米倉昭仁 スポーツ写真は「ブレて」もいい 写真家・高須力があえて“遅い”シャッター速度で撮る理由 * * * スポーツ写真へのほめ言葉として、よく「この写真は躍動感がある」と言われる。しかし、そこに写る選手の動きは止まっている。なのに、人はなぜ「躍動感」を感じるのか、高須力さんは真剣に考えた。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展刹那の後先高須力 3/6
スポーツのステージの大きさで勝負するのではなくて、どういうコンセプトで撮影するか 「ぼくは行ける機会があるときにいろいろな現場に行くように心がけていて、そこで自分が撮りたいと思った瞬間を撮っている」と、スポーツ写真家の高須力さんは語る。若いときは「やっぱり『大きな祭りの舞台』に立たなければ」と思っていた。しかし、歳を重ねると、「ぼくがいなければ写真が残らないような現場っていうのも、意外といいな」と、思うようになった。そんな高須さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展刹那の後先高須力 3/6
米倉昭仁 消えゆく「昭和のストリップ劇場」 女性写真家・松田優が写す「裸」の先にある人生の舞台裏 * * * 2月21日からキヤノンギャラリー銀座で写真展「その夜の踊り子」が開催される。作者の松田優さんが追ったのは昭和の雰囲気が残るストリップ劇場の踊り子たち。 その夜の踊り子アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展松田優 2/20
中国地方最後のストリップ劇場 「広島第一劇場」の踊り子たちの素顔 かつて、全国に400軒ちかいストリップ劇場があった。しかし、時代の変化や警察の摘発によって激減し、今では十数軒が残るのみである。昨年5月に閉館した「広島第一劇場」は中国地方最後のストリップ劇場だった。写真家・松田優さんは昭和の香りが染みついた劇場で踊る踊り子たちの姿に強く引かれた。「ミュージカルを見るのとはどこか違う、少し寂しさを感じさせる空間だった。そこで裸で踊っている姿を見ると、彼女たちの人生が思い浮かんだ」と言う。そんな松田さんの作品を紹介します。 その夜の踊り子アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展松田優 2/20
米倉昭仁 ロシアの世界戦で“地獄”をみた「36歳のプロボクサー」の生きざまを撮り続ける写真家・吉岡天平 * * * 吉岡天平さんがプロボクサー小原佳太選手(三迫ジム)に密着し、本格的に撮影を始めたのは2016年9月、モスクワで行われた試合からだった。対戦相手はロシア人のIBF世界スーパーライト級チャンピオン、エドゥアルド・トロヤノフスキー。それまで知ることのなかったボクシングの世界を目にして衝撃を受けた。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展写真集吉岡天平想望するリングへ 11/1
プロボクシング日本ウエルター級王者小原佳太を追ったドキュメンタリー 写真家・吉岡天平さんと今年36歳のプロボクサー小原佳太選手(三迫ジム)とは「練習はもちろん撮りますし。ご飯も行きます」という間柄だ。「撮り続けていくことで彼の思いや悩みを知ることになるじゃないですか。今もリングに上がり続ける理由は何か、みたいな。それをぼくがどう客観的に撮るか。最後まで撮れたら面白いな、と思っています」(吉岡さん)。そんな吉岡さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展吉岡天平想望するリングへ 11/1
米倉昭仁 「赤道」直下の国々ばかりを撮り続ける写真家・小澤太一 危険な目にあっても撮影をやめないワケ * * * 突然ですが、問題です! 赤道が陸上を通過している国は全部でいくつあるでしょう? アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展写真集小澤太一赤道白書 9/5
赤道の国々「そこで暮らす人々の日常にはすごくドラマがあった」 赤道が陸上を通過している国は全部で11カ国。インドネシア、ウガンダ、エクアドル、ガボン、ケニア、コロンビア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、サントメプリンシペ、ソマリア、ブラジル。それを知った写真家・小澤太一さんは「意外と少ないな。全部まわって撮れるかも」と思った。「すごい場所に行って決定的瞬間を撮ったのとは対極の写真。何でもない日常の、折々の面白さみたいなところに引かれた」と言う、小澤さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展小澤太一赤道白書 9/5
米倉昭仁 屋久島で永久の時間軸に生きる巨木を撮り続けてきた写真家・秦達夫 * * * 1993年に日本で初めて世界自然遺産に指定された屋久島(鹿児島県)。その豊かな自然を20年ちかく追い続けてきた秦さんの写真展「Traces of Yakushima」が6月28日からキヤノンギャラリー銀座(東京)で開催される。 Traces of Yakushimaアサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展写真集秦達夫 6/27
樹齢1000年を超える杉が数千本も自生しているといわれる鹿児島県・屋久島 これまでに60回ちかく屋久島に通い、その豊かな自然を撮り続けてきた写真家・秦達夫さん。「何回行っても飽きないんです。同じ場所に行っても毎回、『あれ? 屋久島、こんなところだったの』、と思う。通っているけれど、気づいていないことがある。それを全部、知りたい、見たい、写真に撮ってみたい」。そんな秦さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展写真集秦達夫 6/27
米倉昭仁 「世界一多くのエアラインに乗った」ギネス記録を持ち旅客機を撮る写真家・チャーリィ古庄 * * * ゴーッ。インタビュー中、ジェット機のエンジン音が近づいてくると、チャーリィさんのすぐ後ろを旅客機が通過した。 アサヒカメラキヤノンギャラリーチャーリィ古庄写真家写真展 6/17
世界各地で活躍する旅客機のさまざまな表情 旅客機を専門とする写真家・チャーリィ古庄さん。世界中の航空会社や空港からの依頼を受けこれまでに100を超える国や地域で撮影してきた。訪れた空港は500カ所以上。世界でもっとも多くの航空会社のエアラインに搭乗した「世界ギネス記録」を持つ。そんなチャーリィさんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリーチャーリィ古庄写真家写真展 6/17
米倉昭仁 元ラッパーの写真家・宮田裕介が惚れ込んだ種田山頭火の「写真俳句」 * * * 写真と俳句を組み合わせて作品をつくる「写真俳句」が静かな人気を集めている。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展宮田裕介山頭火 3/28
インドとアイスランドを旅して写した山頭火の俳句と重なる風景 写真家・宮田裕介さんが旅に出る際はいつもポケット版の山頭火の句集を持ち歩くそうです。俳句からインスピレーションが湧いて写真を撮ることもあれば、撮影した写真に俳句が重なることもあると言います。そんな宮田さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展宮田裕介山頭火 3/28
米倉昭仁 世界で最も多くマスターズを撮った写真家・宮本卓が感嘆した「日本のゴルフコース」の様式美 * * * 昨年のマスターズ・トーナメントで松山英樹選手が日本人初優勝を果たし、表彰式で「グリーンジャケット」が贈られた歴史的瞬間。そこには宮本さんの姿があった。 HIKARI has comeすべてはこの瞬間の為にアサヒカメラキヤノンギャラリーゴルフ写真家写真展宮本卓松山英樹 3/9
四季の美しさが心に染みる日本が世界に誇るゴルフコース 1932年にオープンした廣野ゴルフ倶楽部(兵庫県三木市)をはじめ、日本には世界に誇れる素晴らしいゴルフコースがある。ゴルフは「文化」と語る写真家・宮本卓さんが撮影した味わい深いのゴルフコースの作品を紹介します。 HIKARI has comeすべてはこの瞬間の為にアサヒカメラキヤノンギャラリー宮本卓 3/9
米倉昭仁 「中途半端に暗い写真は浅はか」と語る写真家・喰田佳南子が撮る“ハッピー”の深み 写真家・喰田(しょくだ)佳南子さんの作品展「New Breath」が11月2日から東京のキヤノンギャラリー銀座で開催される(大阪は2022年3月1日~3月12日)。喰田さんに聞いた。 New Breathアサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展喰田佳南子 11/2
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