
3人の息子に続き、末っ子の長女も今春、東大理IIIに合格した佐藤亮子さん。男子と女子の受験戦略の違い、受験時の注意などはあるのだろうか。医学部を志望する学生向けの週刊朝日ムック「医学部に入る 2018」では、合格を勝ち取るための秘訣を伝授。受験生を持つ保護者に、その一部をお届けしたい。
* * *
4人の子ども全員が東大理IIIに進学した佐藤亮子さん。どのような子育てをしたのだろうか。佐藤さんに、25年間の子育てを振り返ってもらった。
■1歳から公文に入り、計算力がついた
「子どもたちの未来の可能性を開くために、教育は必要です。長男を授かったとき、『本人が希望する道に進めるよう、能力を最大限に伸ばしてあげたい』と思い、乳児のときから読み聞かせを始め、1歳ごろから公文に通わせました」
年齢や学年に関係なく、自分のペースで進める公文で、計算や読み書きの基礎学力がついたという。1歳から公文、3歳からバイオリン、4歳からスイミングというのは、4人ともだいたい同じだ。
「小3の2月から中学受験塾の浜学園に通うときに、習い事をやめました。浜学園に入った時点で、長男は中2の数学のレベルまで進んでいました。いま振り返ると、算数が難しい灘中、数学が難しい東大の入試で得点できたのは、公文で算数・数学を鍛えられたことが大きいですね」
浜学園の算数の問題も、知的好奇心を刺激する問題で、「算数、面白い」と塾の授業を楽しみにしていたという。
■医学部に強い高校に入ると、自然に医学部を目指す
「浜学園の『最高レベル特訓算数』で鍛えられ、成績上位の生徒が目指す灘中を受験しました。灘高は東大と医学部に強い高校で、医学部を志望する生徒が多い。息子たちも自然と東大理IIIを目指すようになりました。灘中に入学したことが進路に大きな影響を与えました」