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「アサヒカメラ」に関する記事一覧

インドの大都市ムンバイのスラムで暮らす「ヒジュラ」
インドの大都市ムンバイのスラムで暮らす「ヒジュラ」 インド、パキスタン、バングラデシュのインド文化圏で暮らすサード・ジェンダー「ヒジュラ」。「男と女の中間のイメージなんですが、もう少し丁寧にいうと、ヒジュラに転換したジェンダーの人たち。普通、性転換というと、男から女とか、女から男なんですが、ヒジュラの場合は中間の性に転換している」と、写真家・石川武志さんは説明する。
「日本人はすごい!」の原点 満州時代の建物を400カ所も探して撮影した写真家・船尾修
「日本人はすごい!」の原点 満州時代の建物を400カ所も探して撮影した写真家・船尾修 *   *   *  土門拳賞の受賞作『満洲国の近代建築遺産』(集広舎)を手に取ると、その分厚さに圧倒された。船尾修さんが撮影した建築物は約400カ所。広大な中国東北部でよくこれだけ多くの満州時代の建物を探し出して撮影したものだ。
中国東北部に残された満州時代の建物
中国東北部に残された満州時代の建物 明治から昭和初期にかけて日本は大陸に勢力を拡大した。1931年に関東軍が満州事変を起こし、翌年、中国東北部に傀儡(かいらい)国家「満州国」を建国した。長春(旧新京)、大連、旅順、瀋陽、ハルビンなどには今も当時の建物が残されている。写真家・船尾修さんはそんな建物を約400カ所も撮影した。「右だとか、左だとか、そういうイデオロギー的なものを排して、今も残る建物を純粋に写した。それをどう評価するかは、見る人にゆだねたいし、資料として後世に残したい」(船尾さん)。
「やんねばなんねえ」 大震災で壊滅した造船所を再建した船大工たちの物語 写真家・野田雅也
「やんねばなんねえ」 大震災で壊滅した造船所を再建した船大工たちの物語 写真家・野田雅也 *   *   *  東日本大震災で壊滅した造船所の再建の歩みを写した野田雅也さんの作品「造船記」にはときおり小さな島が写り込んでいる。井上ひさし原作の人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルといわれる岩手県大槌町の蓬莱島(ほうらいじま)だ。この島が写っていることで周囲の風景が大きく変わっても同じ場所を撮り続けていることがわかる。
東日本大震災で壊滅した岩手造船所の再建への歩み
東日本大震災で壊滅した岩手造船所の再建への歩み 「やんねばなんねえ。造船所を再開する」。そんな船大工の声を聞いたとき、写真家・野田雅也さんは信じられない思いがした。東日本大震災が起こってからまだ1カ月もたたないころだった。「とてもじゃないけれど『復興』なんて考えられなかった」。野田さんは半信半疑ながらも造船所に通い始めた。そんな野田さんの作品を紹介します。

この人と一緒に考える

東京へ流れ下る荒川流域の生活感あふれる風景
東京へ流れ下る荒川流域の生活感あふれる風景 奥秩父・甲武信ケ岳を源流とし、東京へ流れ下る荒川。写真家・宛超凡(えん ちょうはん)さんは5年にわたって荒川流域を歩き、撮影した。「ある意味、何もないところですが、生活感はめっちゃある。見たことのない風景ばかりだったので新鮮でした。撮りたいものがいっぱいありました」。そんな宛さんの作品を紹介します。
天才仏師・快慶に向き合ってつかんだ「仏像撮影」の極意 写真家・佐々木香輔
天才仏師・快慶に向き合ってつかんだ「仏像撮影」の極意 写真家・佐々木香輔 *   *   *  運慶と快慶。言わずと知れた日本の仏像彫刻史に偉大な功績を残した人物である。東大寺(奈良市)南大門の金剛力士像は鎌倉時代初頭、運慶や快慶らによってわずか69日間で作られたといわれる。
光を繊細に操り、親しみやすさを込めて作られた快慶の仏像
光を繊細に操り、親しみやすさを込めて作られた快慶の仏像 仏像彫刻時に偉大な功績を残した快慶。写真家・佐々木香輔さんはこれまでに快慶が作った仏像を60体ほど撮影してきた。その写真を見返していくうちに、「なんでこんなに生々しいんだろう、と思った。暗闇から浮かび上がってくる感じが他の仏像よりもすごくリアルなんですよ」。そんな佐々木さんの作品を紹介します。
福を手にするために必死に戦う男たち
福を手にするために必死に戦う男たち 写真家・甲斐啓二郎さんは「格闘技的な神事」を追い続けてきた。その一つが、はだか祭りだ。ふんどしを巻いた体から立ち上る蒸気。ひしめき合う腕や足。血が滲み出た手のひら。激しい小競り合いで歪む顔。そこに浮かぶ殺気と喜びが混じり合ったような不思議な表情。すぐ目の前に構えられたカメラを気にする様子はまるで感じられない。そんな甲斐さんの作品を紹介します。

特集special feature

    中央アジアの小さな多民族国家、キルギスの人々
    中央アジアの小さな多民族国家、キルギスの人々 「中央アジアのスイス」と呼ばれるキルギス。面積は日本の半分ほどだが、さまざまな民族が暮している。日本人の顔立ちにそっくりなキルギス人のほか、ウズベク系、ロシア系、ドゥンガン系、ウイグル系、タジク系など。写真家・重信正嗣さんは「「多様な人々の持つ色がキルギスの風景や風土と一体になった感じがすごく印象的でした」と語る。人々の服装は鮮やかで、赤、ピンク、紫、青などの原色が鮮明に焼きついた。そんな重信さんの作品を紹介します。
    カナダ・バンクーバーからアラスカ州へ 往復1万キロにもおよぶロードトリップ
    カナダ・バンクーバーからアラスカ州へ 往復1万キロにもおよぶロードトリップ カナダ人の父と日本人の母を持つ野辺地さん。昨年8月、かつて暮らしたバンクーバーを出発し、家族との思い出の地、バンフやジャスパーを経由してアラスカ州・デナリ(旧マッキンリー、標高6190メートル)へ、車で旅をした。「久しぶりに燃えた、というか、撮影した枚数も多かった。道路に光が当たって奇麗だったので、車を停めて写真を撮ったら、その後に嵐が来て、さらに美しくなったり、動物が表れたり。ここもいい、あそこもいいと思いながら旅をした。そういうワクワク感がありました」。そんな野辺地さんの作品を紹介します。
    スポーツ写真は「ブレて」もいい 写真家・高須力があえて“遅い”シャッター速度で撮る理由
    スポーツ写真は「ブレて」もいい 写真家・高須力があえて“遅い”シャッター速度で撮る理由 *   *   *  スポーツ写真へのほめ言葉として、よく「この写真は躍動感がある」と言われる。しかし、そこに写る選手の動きは止まっている。なのに、人はなぜ「躍動感」を感じるのか、高須力さんは真剣に考えた。
    スポーツのステージの大きさで勝負するのではなくて、どういうコンセプトで撮影するか
    スポーツのステージの大きさで勝負するのではなくて、どういうコンセプトで撮影するか 「ぼくは行ける機会があるときにいろいろな現場に行くように心がけていて、そこで自分が撮りたいと思った瞬間を撮っている」と、スポーツ写真家の高須力さんは語る。若いときは「やっぱり『大きな祭りの舞台』に立たなければ」と思っていた。しかし、歳を重ねると、「ぼくがいなければ写真が残らないような現場っていうのも、意外といいな」と、思うようになった。そんな高須さんの作品を紹介します。
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