「日本人はすごい!」の原点 満州時代の建物を400カ所も探して撮影した写真家・船尾修 * * * 土門拳賞の受賞作『満洲国の近代建築遺産』(集広舎)を手に取ると、その分厚さに圧倒された。船尾修さんが撮影した建築物は約400カ所。広大な中国東北部でよくこれだけ多くの満州時代の建物を探し出して撮影したものだ。 アサヒカメラ写真家写真展写真集土門拳賞満洲国の近代建築遺産船尾修 4/24
中国東北部に残された満州時代の建物 明治から昭和初期にかけて日本は大陸に勢力を拡大した。1931年に関東軍が満州事変を起こし、翌年、中国東北部に傀儡(かいらい)国家「満州国」を建国した。長春(旧新京)、大連、旅順、瀋陽、ハルビンなどには今も当時の建物が残されている。写真家・船尾修さんはそんな建物を約400カ所も撮影した。「右だとか、左だとか、そういうイデオロギー的なものを排して、今も残る建物を純粋に写した。それをどう評価するかは、見る人にゆだねたいし、資料として後世に残したい」(船尾さん)。 アサヒカメラ写真展土門拳賞満洲国の近代建築遺産船尾修 4/24
NEW <最初の読者から> 大澤真幸さんが記す実践社会学の決定版『西洋近代の罪――自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか』を思想史研究者・音楽評論家の片山杜秀さんが読み解く (書評) 書籍紹介朝日新聞出版の本大澤真幸西洋近代の罪――自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか片山杜秀 3時間前