
【2024年下半期ランキング 皇室編2位】愛子さまのメイクの目元が女性らしく華やかに! 「完璧メイク」の佳子さまに、オリエンタルメイクが「神秘的」な元皇族は?
上皇ご夫妻の卒寿を祝う音楽会に出席した天皇家の長女愛子さまと秋篠宮家の次女の佳子さま=2024年7月10日、皇居・東御苑の桃華楽堂
2024年も年の瀬に迫った。そこで、AERA dot.上で下半期(7月1日~11月30日)に多く読まれた記事を振り返る。皇室編の2位は「愛子さまのメイクの目元が女性らしく華やかに! 『完璧メイク』の佳子さまに、オリエンタルメイクが『神秘的』な元皇族は?」(8月30日配信)だった(※肩書年齢等は配信時のまま)。
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天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが、4月に日本赤十字社での勤務をスタートしてから、まもなく半年になる。新社会人生活は多忙のようで、両陛下の那須(栃木県)でのご静養には同行せず、皇居の御所でお留守番となった。一方で愛子さまのメイクには変化が見え、大人の女性らしさが増していると、ファッションの専門家は指摘する。
上皇ご夫妻の卒寿を祝う音楽会が7月、皇居・東御苑の音楽堂で開かれた。
演奏を披露したのは、上皇ご夫妻とゆかりのある音楽家で、おふたりと天皇ご一家、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、黒田清子さん夫妻らも集まり、和やかな空気に包まれた催しとなった。愛子さまと佳子さまが隣に座って笑顔で会話を交わすなど、ほほ笑ましい光景も見られた。
社会人となった愛子さまの「変化」について、長年パリコレで取材を続けてきたファッション評論家の石原裕子さんはこう話す。
「4月の入社式では、大学生の爽やかな表情がまだ残っていましたが、新社会人生活も数カ月たった7月の音楽会では、大人の女性らしい、しっとりした落ち着きが感じられます」
切れ長の美しい目元
学習院大学文学部の卒業式に臨む愛子さま。「アイメイクも目尻をすこしはねさせるくらいのワンポイント。春風のような可愛らしいお化粧がよくお似合い」と専門家=2024年3月20日、東京都豊島区の学習院大、代表撮影/JMPA
大きく変わったポイントは、目元だという。
これまでも白系のラメでハイライトをつけるのが「定番」だった。しかし、音楽会ではアイメイクの表情がガラリと変わっていたという。
印象的なのは、奥二重を生かした切れ長の美しい目元だ。上下のまぶたから目尻までアイラインを引くことで華やかさが増した、と石原さんは指摘する。
「はっきりと黒い線が出るアイライナーよりも、自然な影をつけられるアイシャドーを使うことで、ナチュラルだけれども華やかな目元になっています」
弓なりに整えられた眉も、丁寧に色をのせることで、目元のメイクと美しく調和しているという。
ふだんの愛子さまは、卵形の輪郭と若い素肌を生かしたナチュラルなメイク。
「卒業式では、目尻をすこしはねさせるぐらいのワンポイント。春風のような可愛らしいお化粧が、振り袖と袴によくお似合いでした」(石原さん)
初の園遊会出席となった愛子さま。目元はアイシャドウを多く用いて、ふんわりと優しい仕上がり。コーラルピンクの口紅が桜色の洋装によく映えている=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)
ふんわり優しいメイク
愛子さまが初めて出席した、2024年春の園遊会。大きな皇室行事であり、両陛下と皇族方は、招待者を接遇する立場。愛子さまは、さくら色の洋装にコーラルピンクの口紅がよく映えていた。場にふさわしく、しっかりとメイクをしているものの、アイライナーよりもアイシャドーを多く用い、ふんわりと優しい仕上がりだった。
「園遊会では、目の『きわ』に、細い筆で描かれたラインの上にポンポンとお粉を置いていらっしゃる。アイライナーのようにはっきりと線が出るのは、お好みではないのかもしれませんね」
愛子さまは、場に合ったメイクの使い分けが明確だ。
今年5月、ご一家で栃木県の御料牧場に滞在した際には、取材カメラの前の愛子さまは、ほんのりお化粧をほどこしているものの、休日にふさわしい自然な仕上がり。
ご一家が到着したときに笑顔を見せた愛子さまの写真を見て、石原さんはこう話す。
「愛子さまは、お母さまと同じ、ぷっくりと花びらのような形のよい唇。雅子さまも愛子さまもお笑いになるときは、口をあけてほんとうに楽しそうな表情をなさる。笑うたびに白くきれいな歯がのぞく飾りのなさもあいまって、見る人をホッとさせてくれるのでしょう」
6月には、故・三笠宮崇仁さまの次男、桂宮宜仁さまの「十年式年祭」が、都内の豊島岡墓地で営まれた。
初めて参列した愛子さまは、目元にいつもの白いラメの入ったアイシャドーとアイラインをうっすら入れているものの、祭祀にふさわしく、控えめなメイクだった。
佳子さまのパーフェクトメイク
春の園遊会に出席した佳子さま。眉を太めに仕上げ、大きな目がより印象的に。衣装に合わせて目元とほおにもオレンジ系の色をのせるなど完璧なコーディネート=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA
自然な仕上がりをお好みの愛子さまの一方で、佳子さまは「ご自身の魅力をよくご存じ。隙のないパーフェクトメイク」が特徴だと、石原さんは話す。
大きな二重のぱっちりとした目が魅力的な佳子さまは、太めの眉にクルンと巻いた上下のまつげが印象的だ。下のまつげまできっちりとマスカラが塗られるなど、完璧なメイク。
公務の経験が豊富な佳子さまも、場に合わせた装いが上手だ。
たとえば、手話を披露する場では、手の動きが相手に見えやすいように深い青やワイン色、グレーなど濃い色の服装を選ぶなど、メイクと服装の足し算をしていることが伝わってくる。
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英国留学から帰国した秋篠宮家の長女、小室眞子さん。長く重めの黒髪をたらし、ひと重の目元を黒々と塗るオリエンタルメイクで「変身」した姿は注目を集めた=2015年9月、羽田空港
愛子さまと顔立ちが近いのが、秋篠宮家の長女の小室眞子さんだ。きれいな奥二重やひと重をもつおふたりは、切れ長のアイメイクがよくお似合いだと、石原さんは話す。
眞子さんのメイクが大きく変化したのは英国留学時代だ。2015年9月末、英中部レスター大学大学院での留学を終えて帰国した眞子さんは、海外の東洋系のモデルや女優によくみられるオリエンタルメイクで登場し、話題を集めたのだ。
24歳の誕生日を間近に控えた眞子さんの「変身」ぶりに、世間は驚いた。
「カラスの濡れ羽色のような東洋人の黒髪は、海外では神秘的に見られます。このときの眞子さんは、長い黒髪を日本人形のように垂らし、ひと重を生かして目元を黒々と塗るアジアンメイクです。眞子さんは、ご自身のオリエンタルな顔立ちに、オリエンタルメイクが映えて神秘的に映ると、英国留学時代に気づかれたのでしょう」(石原さん)
帰国したのちは、やや薄めになったものの、神秘的なオリエンタルメイクは眞子さんの個性になった。
メイクや装いには、その人の心の機微や細やかな変化があらわれる。
愛子さまからは春風のような可愛らしさと凜とした強さ、佳子さまからは、パーフェクトな美貌とこまやかな配慮、眞子さんは神秘的な魅力―――。それぞれの装いから、それぞれの人柄が伝わってくるようだ。
(AERA dot.編集部・永井貴子)
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