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撮影/上田泰世(朝日新聞出版写真映像部) 企画/AERA DIGITAL ADセクション
⽇本でも「投資」が当たり前になろうとしている。
インフレや年⾦不安を踏まえ、お⾦や家計についてきちんと考えることは、とても⼤事。
でも、ここで⼀度⽴ち⽌まろう。
「右向け右」で流されてはじめるのは、危険だ。
お⾦はあって困るものではないが、何のためのお⾦、何のための投資なのか?
⼿段と⽬的を間違えると「お⾦にコントロールされる」側になる。
氾濫(はんらん)するお⾦の情報やうわさに振り回されず、投資との向き合い⽅を考えよう。
- Jun Mizutani
- 1989年生まれ、静岡県出身。5歳で卓球をはじめ、中学2年でドイツに卓球留学。2021年開催の世界大会で日本卓球史上初の金メダルを獲得。株式投資をはじめて8年目。日本株を中心に投資している
14歳から5年間、ドイツに卓球留学。その後も長期の海外リーグで活躍した卓球選手の水谷隼さんは、2018年に株式投資をはじめた。海外では現役のアスリートが株や不動産、暗号資産のビットコインなどに投資することは珍しくなかったという。
「どの選手も『お金を寝かせていたらもったいない』と普通に考えているようでした。その点、日本は少し遅れているかも」
新NISAがスタートし、投資に対するイメージは上がってきた。
「新NISAは投資の利益が非課税なので、長い目で見たら、使ったほうがいいと思います。とはいえ、もし家族や友人から『投資をしてみたいんだけど何を買えば?』と相談されたら『いったんちょっと落ち着け』って言うと思います」
一口に投資といっても、個別株、投資信託、債券など金融商品の種類は幅広い。どの金融商品が自分に合っているのか。投資する期間は長期なのか、短期なのか。いくら投資に回すのか——。
「初期設定をしっかり考えてからはじめることが大事だと思います。たとえば日本の個別株は、通常は100株単位でしか購入できませんよね。あまりに少額ではじめると微妙かな。たとえ100万円を投資できたとしても、1日の利益は数千円、がんばっても数万円ですし、損することもある。夢を見すぎないほうが」
うまくいけば大儲けができると期待して投資をはじめないほうがいい。
「現実にはそこまで大儲けすることも、大損することもありません。結果的に1日数千円しか動かない取引のために、暇さえあれば株価チャートを見て持ち株のことを気にしているぐらいなら、自分の仕事に集中するほうがいいと思います」
最近は投資で数千万円から1億円を作り、FIRE(経済的自立と早期退職)を実現する人も。
「数千万円から1億円で早期退職ですか。年間数百万円の運用益だけで一生、生活するのか……。投資の運用益だけで細々と暮らすぐらいなら、投資をしながら仕事もすればいい気がします。仕事をしないと自分の成長が止まってしまいそうで。生きていくうえで一番大事なのは、株価ではなく自分の価値を上げることじゃないでしょうか」

特に10代、20代の人は金融商品への投資より自分がレベルアップするために優先的にお金を使ってほしいという。
「投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏との食事会に参加するために何億円も払う人がいます。人間の価値は、『他人にどれだけ必要とされているか』によって変わります。自分の価値を上げるためには、他人から期待される以上の結果を残す必要があります」
水谷さんが現役時代に残した至高の「結果」が金メダルである。
「投資が自分にとって必要かどうか? 正直、投資で損をしないとわからないかもしれません。自分が身銭を切って投資し、『損した! どうしよう』という瞬間にならないと見えてこないものがあります。損をしても『またがんばろう、続けよう』と思えるならいいですが、『もう絶対にイヤだ、投資なんてもうしない』となるようなら必要ではなかったということ」
株価がずっと上がっていれば全員ハッピーだが、上がりっぱなしなわけもなく。水谷さんは「慢心は危険。いつも頭の片隅で『明日やられるかもしれない』って思うぐらいでちょうどいい」と言う。
水谷さんは投資によって世界や社会の仕組みを自分なりに理解できたことがメリットだったそう。
「海外リーグ参戦中、僕はお給料をドルやユーロでもらっていました。円高になると(円換算した金額で)目減りします。『俺、なんで為替が動くだけで損しなきゃいけないの?』って(笑)。そこから為替市場にも興味がわきました。僕は投資を楽しむタイプなので自然と続いています。もちろん、大事な試合のときはポジションを持たないこともありましたが」
水谷さんが考える、投資に向いている人とは?
「余裕資金がたくさんあって、すぐに儲けようとは思わず、最低でも1年以上は待てる人。逆説的ですが、相場のことは忘れて1年間チャートを全く見なくても平気な人、それぐらい仕事やプライベートが充実している人が投資に向いていると思います」

- Shinya Yamada
- 1976年生まれ、兵庫県出身。予備校勤務を経て公認会計士に合格。芸能文化税理士法人で芸能人250名、エンタメ業界150社の顧問を務める傍ら、マネー系YouTuberとして活躍(100万フォロワー突破)
チャンネル登録者数100万人を突破したユーチューブ「オタク会計士ch 少しだけお金で得する」の山田真哉さん。本業は公認会計士だが、NISAもiDeCoもスタート直後にはじめた「自称·投資オタク」だ。
「私は今、個人で立ち上げた会計事務所(芸能文化税理士法人)で働いていますが、『ヒト、モノ、カネ』、すべてにおいて大企業にはかないません。ただ、私は大企業で働くのが苦手。組織に縛られて、精神的に自由を感じられないからです。だからこそ、投資では各業界の『超』がつくほどの大企業の株を買うのが自分の正解だと考えています」
投資には自分への投資と他人への投資の2つがある。NISAやiDeCoで金融商品に投資するのは、他人への投資。
「世界の経済成長率の平均はざっくり年率3%程度。これが金融商品への投資で得られるリターンの基準になります。もし、他人ではなく自分に投資することで年率3%以上のリターンを得られると思うなら、大事なお金は自己投資に使ったほうがいい。若い人が新NISAで毎月2万円をインデックス投資に回すのは経験としてはいいですが、『投資しているから将来、安心』と考えるのは短絡的かなと思います。毎月2万円を動画編集の勉強という自己投資に回してユーチューブで稼いだほうがリターンは大きいかもしれないわけで」
自分への投資はどうしても好き嫌いや得意·不得意が出るのが難点。
「その点、新NISAも含めて他人への投資はラクです。自分よりも成長しそうなところにお金を振り向ければいいわけですから。たとえば私は英語が全くしゃべれません。一生かけても自分は英語を駆使して世界を相手にお金を稼ぐことができない。だからこそ、S&P500や全世界株式といった外貨建てのインデックス型投資信託にもたくさん投資しています。僕自身ができないことをやってくれるのが投資という感覚です」
山田さんは、他人から勧められて投資をはじめるのも一概に間違いではないと言う。
「口コミって本来そういう仕組みですよね? ただ、投資する『金額』はマネしないほうがいいですよ。どれくらいの損失まで耐えられるか、という『リスク許容度』は余裕資金の金額によっても、自分の性格によっても変わります。『東京に隕石(いんせき)が降ってきてもおかしくない、だから投資はしない』と考える人もいるんですよ(笑)」

若いうちは自分にお金をかけて語学や技術、経験を得るほうが断然効率がいいと考えている。
「自己投資って結局、勉強と経験なんです。勉強と経験のいいところは、自分が努力すれば、そんなにお金がかからないところ。まずは将来、自分がどうなりたいかを考えます。自分でできるようになりそうなことは自己投資をして、できるようになりましょうよ。でも、自分がどんなにがんばっても無理そうなことってあります。それがコンプレックス(劣等感)につながったりしますが、コンプレックスを埋めるために他人に投資する(株や投資信託を買う)と考えてはどうでしょう」
山田さんは、お金が一番大切だとは思っていない。老後不安を解消するための優先順位は、1は健康、2は家族や友人などとの関係、3は自身のブランド力、4番目にはじめてお金がくるという。
「振り返ると、コロナ禍で世の中が不安になると『健康第一』ということで、筋トレやキャンプがはやりました。人間が不安を解消したいときに優先するのは健康や人脈だなと改めて思いました」
新NISAのつみたて投資も含めて、投資は『何に投資するか』より『いつ投資をはじめたか』が大きい面もある。
「もし私の奥さんが『今から投資をはじめたい』と相談してきたら、私は『自分で考えれば』と突き放すでしょう。100%儲かるなんてありえない話ですし、投資のリスクを説明するだけでも面倒で。自分で考えて決めるのが投資です。決められなさそうな人には、ほぼ100%得するふるさと納税を勧めます(笑)」


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