料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ラムチョップの和風玉ねぎソース」。
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香ばしく焼いたラムチョップは私の大好物。しかもニュージーランドやオーストラリア産の子羊は、ちょうどいまが旬のよう。「スプリングラム」と呼ばれ、肉質がやわらかく、クセが少ないので、どうぞおためしください。
ラムチョップは冷たいまま焼くと火が通りにくいので、調理し始める数時間前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきましょう。そして調味料を振り、フライパンで片面ずつ、香ばしく焼き色を付けてうまみを閉じ込めます。
さて、ここからがポイント。肉が焼けたらアルミ箔に包み、8~10分ほど休ませます。この間、余熱で火を入れることでふんわりとジューシーな食感に仕上がります。
ソースはラムが苦手な方も食べやすいよう、醤油や味噌に玉ねぎのすりおろしを入れた和風テイストにしてみました。黒酢も入るので後口をすっきりとさせます。
肉にソースをかけるのではなく横に添え、付けながら味わうのもいいですよ。ぜひお供に赤ワインをご用意ください。
(構成/沖村かなみ)
■ラムチョップの和風玉ねぎソース
【材料】(4人分) ラムチョップ4本、塩・胡椒各少々、オリーブ油大さじ1、ソース(玉ねぎのすりおろし大さじ3、ニンニクのすりおろし小さじ1/2、醤油大さじ1、味噌大さじ1、黒酢大さじ1、はちみつ大さじ1/2)、クレソン適量
【作り方】(1)ラムチョップは常温に戻し、全面に塩、胡椒を振る。(2)フライパンにオリーブ油を引き、中火で(1)の片面を焼き、焼き色が付いたら裏返して同様に焼く。(3)(2)を取り出してアルミ箔で包み、8~10分置く。(4)ソースの材料を鍋に入れ、混ぜながら軽く温める。(5)器にラムチョップ、クレソンを盛り、ソースを添える。
【ワンポイントアドバイス】ラムチョップはあらかじめ冷蔵庫から出し、常温に戻しておくと火が入りやすい。
焼いたラムチョップはアルミ箔に包み、余熱で火を入れるとジューシーに。
※週刊朝日 2023年3月24日号