不倫夫の「死ぬほど反省」を信じてはいけない本当の理由 専門家が解説 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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不倫夫の「死ぬほど反省」を信じてはいけない本当の理由 専門家が解説

連載「男と女の処世術」

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どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

 前の繰り返しです。妻のショックが大きい分、反応もより厳しくなり、反省文を書かせたり、GPSで居所を監視したり、夫のスマホをいつでも見ることを求めたり。親族に「いいつけ」たり、「守るべき約束10か条」を制定したりします。

 ただ、そうしたところで実際問題としては、夫の一挙手一挙動を監視できるわけでも、夫の内心を把握できるわけでもないので、これ以上打つ手が考え付かない、というところで膠着します。これらの施策は夫にとってもダメージが大きいので、これだけのペナルティを課したのだからもうしないだろうと、信じたい気持ちを心のよりどころに、妻はどうにか自分の気持ちを抑えて、矛を納めたとします。

 それで、今度こそ、その後2人は幸せに暮らしました、となればいいのですが、不思議なことに、また再発するのです。

 3度目の浮気発覚に、妻は、さらに深い絶望の谷につき落とされます。

 そして、前回よりさらに厳しく夫を責めます。

 夫も、より殊勝な態度で「もう許してくれなんて言えない。自分は死ぬしかない」などとうなだれて言ったりします。この段階で、「死ぬほど反省しているんだ、じゃあ今度は大丈夫。もう安心!」なんて思う人がいたとしたら、現実検討能力に問題があります。

 死なれては困るものの、だからと言ってそんな話が信用できるはずもなく、妻はさらに強い“抑止力”を求めて、「死ぬより全然いいでしょ」と念書を書かせたりします。例えば「今度浮気したら、家の権利も親権もすべて手放して出ていきます。○野×夫」とか。法律に詳しい人の中には、公正証書にする人までいます。

 もうわかりますよね。またまた再発するのです。

■「罪悪感で更生」はファンタジー

 何故でしょう。

 突っ込みどころはいくつかあるのですが、その一つは、「反省」です。『反省させると犯罪者になります』にも書かれていますが、「反省」させると、「反省(と受け取られるようなプレゼン)」が上手になります。


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