不倫夫の「死ぬほど反省」を信じてはいけない本当の理由 専門家が解説 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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不倫夫の「死ぬほど反省」を信じてはいけない本当の理由 専門家が解説

連載「男と女の処世術」

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どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

「反省だけならサルでもできる」というCMがありましたが、サルは反省していませんが、反省しているように見えるプレゼンをしています。相手がサルだから反省していないと断言できますが、人間だと内心は分からないので、判断が難しくなります。

 しかし、そもそも反省って何でしょう。辞書によると、「自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること」とあります。しかし、実際に妻が求めていることは、必ずしもこういうことではないはずです。この辞書の通りでよいなら、「自分のよくなかった点(=浮気がばれた脇の甘さ)を改めよう」と考えること、も「反省」に違いありませんが、これが反省だと思う人は、さすがに浮気をした側にも少ないです(多少はいるということでもありますが)。

 では、「自分のよくなかった点(=浮気してしまったこと)を改めよう」と考えればいいのか、というと、実は、これも違います。単に「考え」ればいいわけではなく、何らかの結果が必要なはずです。

 妻からしたら、もう二度とこんなことがないと信じたい⇒(でも不安だ)⇒でも「もうしないといっている」から信じたい⇒(でも不安だ)⇒でも信じなければ夫婦が終わってしまう⇒夫がすごく反省している(ように見える)のだから、きっともうしないと信じよう、というように妻が自分の気持ちを抑え込んで、現実を動かすために必要なのが、上に書いた「反省(と受け取られるようなプレゼン)」としての罪悪感なわけです。

 一般的には、「反省」とは「罪悪感を持つ」ということとほとんど同じ意味で使われているように思います。そう考えてみると、実は浮気した夫は「反省」している(傷ついた妻を見て罪悪感に浸っている)ことが多いのは事実です。

 私は、裁判官も、刑務官も、学校の先生も、浮気された妻も、そして浮気した夫すらも、「強い罪悪感を持てば、同じようなことをしないだろう」というファンタジーに取りつかれているように思います。『反省させると…』は、そんなファンタジーでは問題は解決しない、ということを明らかにしました。

 では、どうすればいいのか。


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