「言い方はよくないかもしれませんが、敵にするか、味方につけるかで、その関係性はこれから先、大きく違ってきます」
それから、棒田さんから大切なアドバイスがもう一つ。
「夫は当てになりません(笑)。帰省に関して、伝えておきたいこと、聞きたいことがあったら、夫を介さず自分で確認しましょう。痛い思いをするのは自分なのですから」
一方、自分(妻)の実家はどうでしょう。わが家だからと甘え、気を抜いてしまいがちですが、「ある程度は気を使ったほうがスムーズに過ごせます」と棒田さん。
アンケートでも「台所手伝う? と母に聞くと、『邪魔だからいい』と断られてケンカになった」と、新たに家庭を持ったからこその事情も垣間見えます。
また、親は「よかれ」と思ってやっているつもりでも、時代もやり方も変わってきています。子どものしつけで言い合いになるのはよく聞く話です。
「親に子どもの面倒をみてもらい出かけようと思ったら、『泣かれたら嫌だ』と断られた」というコメントもあり、若くはない親の本音も見え隠れします。
「実の親子だからこそ、わかりあえる部分もありますが、一度こじれるとトコトンこじれてしまう怖さもあります。適度な距離感を保ちつつ、社会人としての常識を持って接するのが理想ですね。実家へのおみやげも忘れずに。0か1かは印象が違うものです」
妻の実家の場合は、夫に自由に出かける時間をプレゼントするなど、親だけでなく夫のことも忘れない配慮が必要です。
※AERA with Baby 2015年12月号より抜粋