「勝手知ったるわが家だから」と気を抜いてしまいがちな実家。でも、親ももう若くないし、羽を伸ばしすぎると……(イラスト/今井久恵)
「勝手知ったるわが家だから」と気を抜いてしまいがちな実家。でも、親ももう若くないし、羽を伸ばしすぎると……(イラスト/今井久恵)
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 年末年始に、子どもの顔を見せるため、帰省する家族も多いでしょう。

 コタツでゴロゴロしたり、近所の公園をお散歩したりするだけでも心がなごむものですが、夫の実家だとそうはいかない!?

『AERA with Baby』12月号で、夫の実家でも快適に過ごすためのコツを、NPO法人 孫育て・ニッポン理事長の棒田明子さんに聞きました。

*  *  *

 帰省に関して、子どもを持つ300人の母親にアンケートをとったところ、「子どもを父母に会わせたいから、夫の実家に帰省する」というママの声が第1位という結果でした。

 では、ママ自身はそれを「楽しい」と思っているのでしょうか。アンケートでは、「自分が楽しみにしているから帰省する」という回答は、妻の実家に対しては過半数を占めたものの、夫の実家への帰省を楽しみにしている人はその4分の1程度。「気疲れしてくつろげない」「子どもを寝かせたいのにちょっかいを出されてイライラする」など、悪戦苦闘しているママが少なくないようです。

「たいてい、帰省は1年のうちたった数日。『大みそかは夜が遅くなってもいい、お正月は特別お菓子を食べさせられてもいい』。と思えたらラクではないですか?」と棒田さん。

「たった数日と割り切って、かわいい嫁の顔をしてみませんか。祖父母世代には、『最近のお嫁さんははっきりモノを言うので怖い』という人が増えてきています。だから『何かを買うにもあげるにも、お嫁さんの顔色を窺っています』という方もいますよ」

 棒田さんは、「仕事での対応を思い出して」と言います。

 嫌な上司でも、相手を立てて笑顔で対応できたはず。深く考えず、子どものために「いい思い出になる」「親孝行」と割り切りそのときだけがんばってみるのです。

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