YouTubeチャンネル登録者数77万人、Twitterは61万人。現役保育士として日本一のSNSフォロワーをもつ「てぃ先生」。テレビやラジオ、講演会でも大人気です。「よその子とわが子を比べてしまう」などの“子育ての困った!”に、てぃ先生がズバリ答えてくれました。発売中の「AERA with Baby 0歳からはぐくむ非認知能力」(朝日新聞出版)から一部抜粋してお届けします。
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――てぃ先生のもとには毎日たくさんの子育ての悩みが寄せられると思います。最近のママ、パパたちのお悩みの傾向はどんなものですか?
みなさんネットでいろんな情報を検索しているので、知識はびっくりするほど豊富なんです。でもその中には、正しくない情報や偏った情報で不安をあおるものが少なくない。それで「うちの子は発達障害じゃないか」とか「育て方に問題があるのかも」と悩んでしまう人がすごく多いと感じます。
――その気持ち、わかります。安心するために検索したのに、ますます不安になってしまうんですよね。
SNSで発信しているぼくが言うのもなんですが、「スマホで検索しすぎないで!」って言いたいですね。
というのも、子どもの成長に関して不安に感じたことを検索すると、その不安をさらに大きくするような記事が出てくることがありませんか?「発達障害かもしれません」とか「親との時間が足りないサインです」とか。子どもを見たわけでもないのに、決めつけたような言い方で親を非難するようなものも少なくありません。調べたくなる気持ちは理解しますが、鵜呑みにするのは避けたほうがいいです。
■わが子とよその子 比較しちゃうのは当然
――おっしゃる通りです。そもそも、自分の子とよその子を比べるから悩みが深くなっちゃうんです。
比べてもいいと思いますよ。
―え? そうなんですか?
できれば比較しない方がいいけれど、不可能じゃないですか?
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