料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「鶏肉のカマンベールチーズ煮込み」。
* * *
まだまだ寒い日が続きそうですね。こんな季節におすすめしたい、お酒のおつまみにもなるカマンベールを加えた煮込み。チーズはカルシウムが豊富。そのまま食べるだけでなく、私は料理にも使って楽しんでいます。
鶏もも肉は4等分に切って下味を付け、薄力粉をまぶしてバターで焼いていきます。まずは皮面を下にしてしばらく焼いてカリッとさせ、次は裏返して身に焼き色を付けます。表面を香ばしく焼くことでうまみを閉じ込め、中がジューシーに仕上がります。
野菜は火の入り具合を揃えるために、里芋とにんじんは同じような大きさに切るのがポイント。そして鶏肉を焼いた鍋に野菜や鶏ガラスープの素、水を加え、いったん中火で煮ます。沸いたらフタをして弱火でコトコト20分ほど煮てください。仕上げにカマンベールを加えて少し煮たら完成。
お好みでブルーチーズを足すと、ぐっと風味が増します。パンやお酒と一緒にとろ~りおいしい冬メニューをご堪能ください。
(構成/沖村かなみ)
◆鶏肉のカマンベールチーズ煮込み
【材料】(2人分) 鶏もも肉1枚(約250g)、薄力粉大さじ1、里芋(小)2個、にんじん(小)1/2本、しめじ1パック、カマンベールチーズ1箱、バター10g、鶏ガラスープの素小さじ1/2、水200cc、塩・黒胡椒各少々
【作り方】(1)鶏もも肉は4等分に切り、塩・黒胡椒をふって薄力粉を軽くまぶす。里芋は2等分、にんじんも里芋と同様の大きさに切る。しめじは石づきを落とし、小分けにする。(2)鍋を中火にかけ、バターを入れて鶏肉を皮面から焼き、両面に焼き色を付ける。(3)(1)の野菜と鶏ガラスープの素、水を加えてフタをして中火で煮る。沸騰したら弱火にして20分ほど煮る。(4)幅1cmに切ったカマンベールチーズを加え、フタをして5分煮る。塩・黒胡椒をふって器に盛る。
【ワンポイントアドバイス】鶏肉はまず皮面を下にしてカリッと香ばしく焼き、裏返して同様に焼く。
カマンベールチーズは溶けやすいので煮込みの仕上げに加えて柔らかくする。
※週刊朝日 2022年2月18日号