今年の夏も多くの大学でオープンキャンパスが行われた。高校生たちはどんな思いをもって大学を訪れていたのだろうか。高校生たちの心に響いたものとは。実際に今年の夏にオープンキャンパスに訪れた「AERAサポーター高校」の高校生記者たちのレポートから関西圏の大学を中心に、リアルな声を紹介する(引用文のあとの大学名は訪れた大学)。
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大学進学を目指している高校生にとって、オープンキャンパスは大学のことをよく知る絶好の機会だ。一方で、夏は各大学でオープンキャンパスが行われており、どの大学に行けばいいのか迷いも出てくる。どんな基準で大学を選べばよいのだろうか。実際にオープンキャンパスに参加した高校生の声から考えてみる。
身近な大学を選ぶ
「家から通える範囲にキャンパスがあったから」(関西学院大学)
「高校にその大学出身の先生が多かったから」(関西学院大学、大阪教育大学)
「高校の卒業生が多く通っているから」(近畿大学)
将来のやりたいことが実現できる大学を選ぶ
「国語科教師を志しているから。実際の大学の雰囲気を感じるため」(大阪教育大学)
「舞台に関わる仕事がしたくて、前から憧れの大学だったから」(大阪芸術大学)
「将来、焼き鳥屋さんをやりたいから」(近畿大学経営学部)
大学の制度や特徴にひかれて選ぶ
「2025年度からユニークな入試制度に変わるから」(京都薬科大学)
「バランスの良い進路実績や国家資格合格実績があるから」(京都薬科大学)
「新設のビジネスデータサイエンス学部に興味があったから」(関西大学)
「理学療法士と言語聴覚士、リハビリの国家資格のダブル取得カリキュラムにひかれたから」(大和大学白鳳短期大学部)
「高校1年生ということもあり、純粋に見てみたい大学を選んだ。学力を問われなければすぐにでも聴講生になりたい」(京都大学)