「ゲームやスポーツで負けるとくやしくておこってしまう」という相談を送ってくれたのは小1のたっくんピーヤ。数多くの子ども向けライブを開催し、子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんは、大人でも怒るのをおさえるのは難しいと共感し、悔しさや怒りは、うまく向き合えば成長のパワーに変えられると教えてくれました。

MENU 自分の中の怒りを「モンスター」だと考えてみる いつも、どんなふうに怒っている? 「悔しい」を成長のパワーに変えていこう!

【よしおの答え】

 たっくんピーヤ、負けると悔しい気持ち、よくわかるよ! 友だちや家族とよくゲームをするのかな? 勝負をするのって楽しいけど、負けるとすっごく悔しいよね! 悔しくて怒りがわいてくるのは、人として自然なことだと思う。プロ野球選手やサッカー選手も、子どものころは負けず嫌いだった人が多いみたい。よしおは、悔しくて怒ってしまうことは、全然悪いことじゃないと思うよ。

 ただ、怒り方には気をつけたほうがいいかも。よしおは小学生のころ、家族で将棋をして負けそうになると、将棋台を「どりゃあ!」ってひっくり返していた。いま思い返すと、ただの八つ当たりだよね……。自分の負けを認めたくなくて、悔しさを親やモノにぶつけていたんだ。「よしおが負けたのはお父さんのせいだ!」って人のせいにしてみたことも(苦笑)。

 いつも負けたことに怒るばかりで、どうしたら勝てるかを考えようとしなかったから、結局将棋はうまくならなかったんだよなあ。

 たっくんは、悔しいときどうやって怒っているのかな? 悔しくて怒ってしまう気持ちはすごく大切だと思うけど、悔しい気持ちを相手にぶつけたり、誰かのせいにしてしまったりしていたら、そこを変えてみるのがいいかもね!

 みんなで楽しくゲームをしていても、負けた人が怒ってしまうと、みんなが残念な気持ちになってしまうからね。だから今回は、怒ってしまうのをどうすればいいのかを、一緒に考えてみよう!

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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