写真はイメージ/GettyImages

 私の住むサンディエゴでも連日、猛暑が続いています。先月末には、デル・マー(※7)という街の住宅街近くで山火事が発生、ハイキングをしていた女性が熱中症で死亡、といった熱波の影響と思われる出来事が立て続けに報じられました。熱波による猛暑の危険性が身近に迫っていることを、感じざるを得ませんでした。

 実際に、昨年は数回しか使わなくて済んだエアコンを、今年は6月末からすでに使用しています。日中は、太陽がまるで自分の顔の横にあるかのような、ジリジリと焼けるような暑さになるため、なるべく日中は外に出ることを避ける日々です。

 とはいえ、6月中旬までは、20度を超えない肌寒い日が続き、ずっと曇りがちな冬の天気が続いていたサンディエゴ。当然、身体が暑さに慣れていない、つまり暑熱順化 できていないところに、急に猛暑がやってきたわけですから、案の定、私の身体は早々に悲鳴をあげてしまいました。食欲が低下し、朝もなかなか起きることができなくなったのです。

 幸い、連日のクーラーの使用と、可能な限り日中の外出を避けること、そして重要さはわかっているものの、なかなか実践できていなかった水分の摂取を心がけるようにしたことで、体調は次第に改善してきたように感じます。

 好きだったコーヒーも、カフェインによる利尿作用を考慮し、飲む量を減らすようにしました。そして、どちらかというと好きではない「水」をこまめに飲むように、生活習慣を変えました。

スポーツドリンク?

 水よりもスポーツドリンクの方が飲みやすかったことから、常に常備していた私ですが、ジョージ・ワシントン大学の救急医であるリアナ医師によると、「一般に、軽度から中程度の運動をしている大人や、遊び場で遊んだり、放課後にレクリエーションスポーツをしたりする子どもは、食事により必要な電解質を補充していることから、電解質の補給は必要ではない」といいます。

 確かに、スポーツドリンクの主な目的は、発汗により失われた水分と電解質を補給することですが、これらの飲料にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質が含まる以外に、果糖、ブドウ糖、蔗糖などの糖が添加されているものも少なくありません。だからこそ、飲みやすく摂取しやすいという利点があるのですが、飲み過ぎは糖分やミネラルの過剰摂取(※8)にもつながってしまいます。

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