今回のジャニーズバッシングは1973年のひばりバッシングと似ていて、そのときもひばりの落選が大きな話題となった。が、今回ジャニーズ不在となれば、それ以上の打撃となるのではないか。

 もちろん、なかには「ジャニーズ紅白」だから見たくないのであって「ジャニーズゼロ紅白」ならむしろ見たいという人もいるだろう。ただ、ジャニーズ不在となったときに「紅白っぽさ」をどうかもしだすか、スタッフが苦労することは間違いない。

 心配なのは、けん玉挑戦のような色物企画が増えること。たしかに、あれのおかげで三山ひろしはそこそこの数字をとれているわけだが、なんでもありのおふざけが売りの朝番組「ラヴィット!」(TBS系)みたいだなと思ってしまう。「ラヴィット!」はそこが魅力だとして「紅白」はやはり別物である。

 ちなみに「週刊女性」が最近実施した、ジャニーズ勢の出場可否を問うアンケートでは「出場してもよい」という意見が3分の2を超えていた。対象は20代以上の女性1000人だという。はたして、今年の大みそか、どんな「紅白」が放送されることになるのだろうか。

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宝泉薫

宝泉薫

1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

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