今年も大みそかに放送されるだろう「NHK紅白歌合戦」。ただ、大きな問題に直面している。ジャニーズ騒動にどう対応するか、だ。
一部報道では、ジャニーズ勢の出場がゼロになる可能性もあるという。もしそうなれば、例年とはかなり様変わりした番組になるはずだ。
ちなみに昨年は、KinKi Kids、関ジャニ∞、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子が出場。白組22組中、6組を占めた。また、嵐の櫻井翔がスペシャルナビゲーターとして司会陣に参加。「ジャニーズ紅白」とも呼ばれる、近年の傾向を体現するものになっていた。
では、この傾向はいつごろから始まったのか。
1980年代のアイドルブームのなかで一気に躍進したジャニーズは、86年の「紅白」に4組を送り込んだ。田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊、少年隊という顔ぶれで、白組20組のうち5分の1にあたる。
この回は、少年隊の「仮面舞踏会」を司会の加山雄三が「仮面ライダー」と言い間違えたことで有名だ。が、そのエピソードが示すように、躍進したとはいえ、司会を務めるほどの存在ではなかった。
ジャニーズ勢で初めて司会をこなしたのは、SMAPの中居正広。グループとしては出場7回目となった97年のことだ。