――この間、どこかで好きな人ができて、みたいな話はあったんでしょうか?
ああ、そういう意味では、今回もパートナーと一緒に日本に来ているんです。結婚はしていませんけど、一緒に暮らしています。向こうは結婚しない人が多いんで。
――まあ、どういう方ですか?
ニールス・ボーア研で博士号を取ったデンマーク人です。
――お年は?
若いですよ、私より。私が最初に行ったときには学生でした。そのときは、普通に友達だった感じです。
――もう1回デンマークに行こうと思ったのは、彼がいることが影響したんですか?
まったく。それはまったく全然関係なかった。
――じゃあ、どんなきっかけでパートナーに?
きっかけは特にないです。本当に特にないですね。
――彼は博士号を取ってからどうなったんですか?
会社に入ってソフトウェアエンジニアとして働いています。デンマークでは博士号を取った後に就職する人がすごく多い。
――子どもをどうするというようなことは、お互いに話したんですか?
あんまり話していないけど、まあいいかなっていう感じでしたね。私は別に積極的に欲しくないっていうわけでもなかったんですけど、別に欲しいわけでもなかった。このキャリアだと、自然なタイミングというのが存在しないので、意識してここでって決めないと子どもを持つタイミングを逃してしまうというのはあると思います。
――ご両親から「孫の顔が見たい」みたいなプレッシャーはかからないんですか?
ないですね。まあ、姉に子どもがいますからね。本心でどう思っているかはわからないですけど、プレッシャーをかけない親なんでありがたいです。うちの親は、元気だったらなんでもいいわよっていう感じだったので、いろいろ好きにさせてもらった。海外に行くと言っても反対もされず。途中で邪魔されずに、後ろから支援してもらうみたいな。
――ほうー、いいご両親ですね。
恵まれていると思います。