いよいよプロ野球も開幕したが、プロ入りを目指すドラフト候補たちの戦いも本格化してきている。早くも大豊作と言われる2023年のドラフト戦線だが、どんな選手が上位候補になりそうなのか、現時点でのランキングを紹介したいと思う。今回は野手編だ。
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■10位:萩原義輝(流通経済大・捕手)
東海大相模では控え捕手だったが、大学で大きく成長。1年秋から正捕手に定着すると、これまで2度のベストナインを獲得するなどチームの3季連続優勝に大きく貢献。安定したキャッチングと素早いスローイングに加え、投手の良さを引き出すリードにも定評がある。またバッティングも下級生の頃から中軸を任されており、昨年は大学選手権でもホームランを放った。捕手としての総合力は大学球界でも屈指の存在であり、打てるキャッチャーというのも大きな魅力だ。
■9位:西村進之介(専修大・外野手)
東都二部所属ながら、大学ナンバーワンと見られている俊足強打の外野手。スピードがありながらしっかり体を残して強く振ることができ、昨年秋のリーグ戦では4本塁打を放つなど長打力も申し分ない。選球眼が良く、出塁率の高さも持ち味だ。抜群の脚力を生かした守備範囲の広さも長所で、スローイングも年々強くなっているように見える。今年の大学4年生は外野陣が少し手薄なだけに、この春もしっかり成績を残せば、大学日本代表に選ばれる可能性も高いだろう。
■8位:明瀬諒介(鹿児島城西・投手兼一塁手)
九州ではナンバーワンの呼び声高い右のスラッガー。1年秋から中軸を任されると、九州大会でもホームランを放って一躍注目を集める存在となった。昨年秋の新チームからはエースで4番と大黒柱となり、惜しくも2年連続の九州大会出場は逃したものの、県大会では3試合連続ホームランも放った。高校生離れしたパワーと打球にスラッガーらしい角度があるのが持ち味。投手としても145キロを超えるスピードを誇る強肩もあるだけに、ファースト以外の守備にも挑戦してもらいたい。