メディカルラボ調べ
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 いよいよ受験シーズンの到来だ。最難関の医学部受験では、言うまでもなく「1点」の差が結果に大きく影響する。週刊朝日ムック『医学部に入る 2018』では、入試の基本や試験の傾向を、医系専門予備校「メディカルラボ」情報研究所所長の山本雄三氏が解説。そのなかから、国公立大医学部受験の傾向と対策を伝授する。

【表】科目や配点が特徴的な大学はこちら

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 国公立大医学部に合格するには、まずセンター試験で得点率85%以上とる必要がある。医学部受験者はレベルが高く、1点の差が結果に影響するため、センター試験で満点をとるつもりで準備を進めよう。

 ほとんどの国公立大では、前期2次試験の志願者数が募集人員を大幅に超過した場合、第1段階選抜が行われ、2次試験はセンター試験の成績で選抜された合格者に対してのみ実施される。このため、センター試験の点数が低い場合は、十分に注意して出願先を決めなければいけない。

 後期試験は学科試験がない大学が大半で、面接や小論文だけの場合が多い。合格はセンター試験の得点率が90%以上ないと難しい。

 基礎学力が重視される前期2次試験では、多くの大学が理科(1科目)より英語と数学の配点を高めに設定する。

 英語と数学は暗記科目と異なり、勉強を始めてもすぐに得点に結びつきにくい。英語の長文問題や英作文はすぐに解けるようにはならず、数学は考察力や思考力を必要とする問題が多く、どちらも暗記だけでは太刀打ちできない。

 英語と数学はいったん得点がとれるようになれば、その後、学習時間を多少減らしても得点をキープできる。先行して勉強を進めておけば、苦手科目の対策に割く時間も生まれるだろう。

 センター試験の英語は、基礎~標準レベルの問題が中心で、解答にスピードが求められる。特に長文問題は読解するスピード(速読力)が明暗を分ける。マーク形式の問題集などを利用し、日頃から試験時間を意識して勉強しよう。

■総合大と単科医科大で違う英語問題の傾向

 前期2次試験では英作文もポイントとなる。自分で書いた英文を高校や予備校の先生に添削してもらい、実力をつけるよう心がけたい。

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答えが合っているのに誤答扱いも!? 数学のコツとは