化学では、化学基礎・化学の理論分野の基礎を固めておきたい。化学基礎では中和や酸化還元、化学では溶液や平衡などの問題が頻出する。高分子化合物からの出題も多い。

 生物は、人体や遺伝子などに関する出題が多く「生物の進化と系統」にも注意したい。

 なお前期2次試験では、理科が課されない、もしくは1科目という大学もある。

 センター試験で必要となる国語と地歴公民も、対策を怠ってはならない。文系が苦手という受験生は、早めに対策しておくといいだろう。

 国語では文中から正解の根拠を見つけだす訓練を重ね、読解力を磨こう。地歴公民は受験の夏までに一通り学習し、秋以降に演習に取り組みたい。なお、一部の大学では前期2次試験でも国語が必須となる。

 最後に配点比率について触れておこう。

 センター試験と前期2次試験の配点比率は、(1)1対1で総合判定する大学(2)前期2次試験の成績を重視する大学(3)センター試験の成績を重視する大学、以上三つに大別できる。

 志望校が決まったら配点比率を調べたうえで、力を入れるべき教科・科目を考えて、受験勉強に取り組もう。

<監修>山本雄三/メディカルラボ情報研究所所長。メディカルラボ福岡校の校舎長を経て現職。医学部入試情報を収集・分析し、カリキュラムや指導に反映。同予備校編集『全国医学部最新受験情報』の企画・構成も担当する

(構成・文/加藤弥)

※週刊朝日ムック『医学部に入る 2018』から抜粋

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