他の地域に進出をしないのか尋ねると、
「いっぺん名古屋に出店したこともありますが、どうも水が合わんかった。おやじも私も東京で修業をしてお世話になったんですが、なぜか東京に行く気もあまりしませんな。こちらで頑張ります」
茂登志さんは、地元の子どもたちに向けてオムライス教室を開いている。今年4月にもロータリークラブとともに教室を開催。40名の子どもたちにオムライス作りを教え、ともに楽しんだ。京阪神の人々を相手に、
「優しさとおいしさを包んだオムライスを楽しんでもらう。それが一番ですな」
と語るのだった。(本誌・菊地武顕)
※週刊朝日 2022年7月29日号