6位:高梨雄平(JX-ENEOS→2016年楽天9位)
 社会人ではほとんど実績がなかったが、サイドに転向してシュートをマスターしたことでプロ入りを果たした。1年目からいきなり一軍に定着すると2年目には70試合に登板。2020年にトレードで巨人に移籍してからも中継ぎとして活躍し続け、今年で入団から8年連続で40試合以上の登板も達成した。

5位:青柳晃洋(帝京大→2015年阪神5位)
 帝京大では西村天裕(現・ロッテ)の2番手投手だったが、貴重な本格派サイドスローという点が評価されてプロ入り。4年目に規定投球回数に到達すると、2021年、2022年と2年連続で最多勝のタイトルも獲得した。今年は大きく成績を落としているが、なかなかいないタイプの投手だけに、来年以降の復活に期待したい。

4位:中野拓夢(三菱自動車岡崎→2020年阪神6位)
 大学、社会人でも評判の選手だったが、上背のなさとショートよりもセカンドを守ることが多かったことから評価が低く6位指名でのプロ入りとなった。しかしプロでは1年目からショートのレギュラーに定着し、いきなり盗塁王を獲得。セカンドに転向となった昨年は最多安打のタイトルも受賞した。今年は少し成績を落としているが、あらゆる面での貢献度は高い。

DeNAの佐野恵太

3位:佐野恵太(明治大→2016年DeNA9位)
 社会人に内定していたものの、DeNAが打撃を評価して9位指名。2年目には一軍に定着すると、2020年は首位打者、2022年には最多安打のタイトルを獲得するなど驚きの成長を遂げた。チームでは宮崎敏郎(セガサミー→2012年6位)と並んで下位指名から中軸となった選手と言え、この2人の存在がなければチームはかなり苦しい状況となっていただろう。

2位:西川龍馬(王子→2015年広島5位)
 守備と走塁に飛び抜けたものがないことから5位での指名となったが、天才的なバットコントロールを武器に2年目から一軍に定着。打撃タイトルの獲得こそないものの、毎年のように打率上位にランクインする活躍を見せた。FAオリックスに移籍した今年もシーズン当初は苦しんだものの、徐々に調子を上げ、チームトップの安打数を記録している。

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