1位:戸郷翔征(聖心ウルスラ→2018年巨人6位)
高校2年でエースとして甲子園に出場するなど評判の投手だったが、肘をあまり使わない独特の腕の振りが懸念されて6位でのプロ入り。しかし2年目には早くも9勝をマークすると、2022年から3年連続で二桁勝利をあげるなどチームのエースへと成長した。年々成績も向上しており、今後は投手タイトルの獲得も期待できるだろう。
参考にしたのは今シーズンまでの結果であり、来シーズン以降さらに成績を伸ばして浮上してくる選手が出てくることも十分に考えられる。今後も彼らのような“無印”の逸材がプロ野球界を湧かせてくれることを期待したい。
・その他候補となった選手
中川皓太(東海大→2015年巨人7位)
村林一輝(大塚→2015年楽天7位)
森原康平(新日鉄住金広畑→2016年楽天5位)
藤嶋健人(東邦→2016年中日5位)
細川成也(明秀日立→2016年DeNA5位)
種市篤暉(八戸工大一→2016年ロッテ6位)
山﨑颯一郎(敦賀気比→2016年オリックス6位)
玉井大翔(新日鉄住金かずさマジック→2016年日本ハム8位)
山本祐大(BCリーグ滋賀→2017年DeNA9位)
小郷裕哉(立正大→2018年楽天7位)
中川圭太(東洋大→2018年オリックス7位)
鈴木翔天(富士大→2018年楽天8位)
村上頌樹(東洋大→2020年阪神5位)
矢野雅哉(亜細亜大→2020年広島6位)
石井大智(四国アイランドリーグ高知→2020年阪神8位)
梶原昂希(神奈川大→2021年DeNA6位)
末包昇大(大阪ガス→2021年広島6位)
船迫大雅(西濃運輸→2022年巨人5位)
(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。