◆4位=富士学苑高校、2個

 舟久保遥香(柔道女子混合団体・銀、57キロ級・銅)

 舟久保は地元の山梨県富士吉田市出身で、5歳ごろからスポーツ少年団に入って柔道を始めた。富士学苑中学、富士学苑高校のときに全国制覇を経験している。世界ジュニア選手権は2015年、17年、18年に優勝した。

「中学時代は体力強化に専念し、週3回、近くの観光名所『新倉山浅間公園』の五重塔に至る階段398段の走り込み5往復を課した。根性もあった。『20本やるか』。中3の大会前、自信を付けさせようと、普段の4倍も往復させたが、舟久保選手は音を上げずやり遂げたという。高校に上がり、矢嵜監督が重視したのは精神面だ。『最強』と呼ばれた柔道家山下泰裕(67)の言葉を引用し、常々、『柔道はルールのあるけんか。絶対に引くな』と言い聞かせた」(同校ウェブサイト2024年8月3日)

◆4位=高知県立高知南高校(現・高知国際高校)、2個

桜井つぐみ(レスリング女子57キロ級・金)
清岡幸大郎(レスリング男子フリースタイル65キロ級・金)

 桜井と清岡は幼少期から一緒に「高知レスリングクラブ」で鍛え、高知南では同級生だった。同校で2人の担任だった教諭はこう話す。

「2人でダブル金、ってずっと願っていて、本当にとれた。こんなすごいクラスを持たせてもらってありがたい」(朝日新聞デジタル2024年8月12日)

 高知南は2023年に閉校した。なお、21年、高知南と高知西が母体となって高知国際高校が開校している。現存していない高知南から2人の金メダリストが誕生したことについて、同校卒業生は「歴史に名を刻めた」と喜んでいた。

◆4位=鹿児島県立鹿児島南高校、2個

高山莉加(柔道混合団体・銀)
尾崎世梨(フェンシング女子サーブル団体・銅)

 鹿児島南の正門横には「五輪碑」が建てられている。ここには、2021年東京五輪の金メダリスト浜田尚里(柔道女子78キロ級)など、同校出身で歴代の五輪日本代表8人(21年まで)の名が刻まれている。

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慶應義塾女子高は何位?