また作新学院(栃木・3人)、明豊(大分・3人)なども甲子園での成績を考えると少ない印象を受ける。もちろん今後増える可能性もあるが、これを見ても甲子園で勝ちながらプロに選手を輩出することを両立させることの難しがよく分かるだろう。
他では慶応(神奈川・8人)、京都国際(京都・7人)、健大高崎(群馬・6人)などがここ数年で一気に人数を増やしている。特に京都国際は7人中5人が過去3年でプロ入りした選手であり、新興勢力の代表格と言えるだろう。今後も京都国際に続くチームが出てくるのか、ぜひ注目してもらいたい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。