毎年多くの選手が入れ替わるプロ野球の世界。その出身校を見てみると、甲子園出場の常連校がやはり多くなっているが、現時点での勢力図はどうなっているのだろうか。まず10人以上の現役プレイヤーを輩出している高校をリストアップしてみたところ以下のような結果となった。
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21人:大阪桐蔭(大阪)
20人:横浜(神奈川)
14人:広陵(広島)
13人:花咲徳栄(埼玉)
12人:東海大相模(神奈川)
11人:中京大中京(愛知)
10人:仙台育英(宮城)
10人:履正社(大阪)
トップは2010年代に2度の甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭。今年のセンバツでは西谷浩一監督が智弁和歌山などを率いた高嶋仁監督を抜き、甲子園歴代トップとなる69勝をマークしたが、まさに勝ちながら選手をプロに輩出している代表格と言えるだろう。近年高い期待を受けてプロ入りした根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)が苦戦しているものの、松尾汐恩(DeNA)がプロ入り1年目の昨季は二軍で大活躍し、横川凱(巨人)、徳山壮磨(DeNA)やルーキーの泉口友汰(巨人)も存在感を示している。現在のチームも好素材の選手は多く、トップの座はしばらく続くことになりそうだ。
そんな大阪桐蔭と双璧と言えるのが神奈川の名門、横浜だ。開幕前には19人だったが、筒香嘉智(DeNA)が日本球界に復帰して20人の大台に乗った。個別に見ると涌井秀章(中日)、近藤健介(ソフトバンク)、柳裕也(中日)、伊藤将司(阪神)、万波中正(日本ハム)とレギュラークラスの数は大阪桐蔭を上回っており、今年は8年目の藤平尚真(楽天)がリリーフで開花しつつある。甲子園での実績は大阪桐蔭に大きく差をつけられているものの、この4月に入部した選手は逸材揃いと言われており、再び甲子園で強い横浜を見せてくれる可能性もありそうだ。
合計人数ではトップ2校に少し離されているものの、レギュラークラスの輩出という意味では3位の広陵も負けてはいない。