名前を挙げると野村祐輔(広島)、小林誠司(巨人)、上本崇司(広島)、有原航平(ソフトバンク)、福田周平(オリックス)、上原健太(日本ハム)、佐野恵太(DeNA)、太田光(楽天)とそうそうたる顔ぶれとなる。14人中13人が大学、社会人、独立リーグを経てプロ入りしているというのも特徴的だ。

 広陵在学中に最もプロからの評価が高く、唯一高校からプロ入りした中村奨成(広島)が低迷しているのは残念だが、広陵出身の選手は大学などで大きく成長するというのはアマチュア球界では定説となっている感を受ける。今年の大学4年生にも宗山塁(明治大)、渡部聖弥(大阪商業大)という有力なドラフト1位候補がおり、昨年指名漏れとなった真鍋慧(大阪商業大)も1年から大学で活躍しているのは見事という他ない。

 上位にランクインしている高校は大半が甲子園出場の常連校だが、長く甲子園から遠ざかっていながらここ数年多くプロに選手を輩出している高校もある。それが愛知の享栄(5人)だ。最後の甲子園出場は2000年春で、愛知の私学四強(中京大中京・東邦・愛工大名電・享栄)の中で1校だけ取り残されている感は否めない。プロ選手も大島洋平(中日)だけが目立つ状態だったが、2018年8月に中京大中京を甲子園優勝に導いた大藤敏行監督が就任すると、上田洸太朗(中日)、竹山日向(ヤクルト)、東松快征(オリックス)、菊田翔友(中日)と4人の選手が立て続けにドラフト指名を受けているのだ。激戦区愛知を勝ち抜くのは簡単ではないが、今年春の県大会でも優勝を果たしており、近いうちの甲子園出場にも期待がかかる。

 一方で甲子園には毎年のように出場していながらも、プロ野球選手は少ない学校も存在している。昨年春に甲子園初優勝を達成した山梨学院(山梨・2人)、夏の愛知大会三連覇中の愛工大名電(愛知・2人)、2009年に夏の甲子園準優勝を果たした日本文理(新潟・1人)、県内で最も伝統校と言える県岐阜商(岐阜・1人)などがそれにあたるだろう。

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