置かれた場所で「咲く」のではなく…

≪母親を怒らせると捨てられるのはもう骨身に染みてわかっていたが、だからといって理不尽を受け入れられる私ではない。意に反することに従うくらいなら罰を受けても抗ったほうがマシなのだ。おかげでお仕置きとしてぶち込まれる押し入れがセカンドハウス、捨てられる墓場が庭と化していたが、私は押さえつけたら言うことを聞くと思われるほうが癪だったので存分に反発していた。/「捨て子の生き延び方」≫

――本のタイトル「置かれた場所であばれたい」に込めた思いは?

 端的に著者のマインドを表せる言葉がないか四六時中考える中で、ふと、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉(※渡辺和子の著書タイトル)が思い浮かびました。でも、エムコさんの場合は、与えられた環境をただ黙って受け入れるというより、精一杯やりたいようにやってやる!っていう強さを感じるんです。「咲く」ではなくもっと動きがある言葉を探した結果、ベッドの中で思いつきました。
 

良い子ではない自分、嫌いじゃない

≪親が望んだような聡明で教養のある人間にはほど遠い仕上がりだが、私は怠け者で平凡な自分と、毎日にささやかな面白さを見出す今の暮らしに満足している。誰に褒められるわけでもない、褒めてもらうためでもない人生を生きたっていいではないか。/「あとがき」≫

――本の帯には、「どんなに“良い子”じゃなくたって私は私らしく、大あばれして生きていく」というコピーが。ご自身は、幼いころ身につけた“良い子”の殻を破れた?

 高校生で反抗期になると、お父さんとけんかするたびに、ファンだった嵐のポスターを家の壁に貼りまくってました。しかもガムテープで(笑)。あれは当時の自分なりのあばれ方だったのかなと思います。
 

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