2016年3月24日、日本外国特派員協会で会見する田原総一朗氏。(写真・AFLO)
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 定年を迎える年齢を超えても、老後を意識せず活躍し続ける人たちがいる。リタイアせずいつまでも若々しさを失わない秘訣は何か。自律神経研究の第一人者である小林弘幸医師の新著『老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集して解説する。

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田原総一朗さんの若々しさの秘訣とは?

 私よりはるかに年上なのに、驚くほど元気な人がいます。その代表格が『朝まで生テレビ!』などでおなじみのジャーナリスト、田原総一朗さんでしょう。

 田原さんは1934年生まれ。今年で89歳になります。私の父が1931年生まれですから、ほぼ同世代です。

 先日、縁あって田原さんと対談させていただく機会がありました。最初はどうしてこんなにお元気なのだろうと不思議でしたが、話していくうちにその理由がよくわかってきました。

 田原さんもやはり、「ワクワクする気持ちが大切だ」とおっしゃっていました。そして、「僕は好奇心が強いから、次から次へとやりたいことがわいてくる。会ってみたいと思ったらすぐ会う」ともおっしゃっていました。

 好奇心とチャレンジ精神。それが、若々しさを失わないための最大の秘訣なのだと改めて確信しました。

 田原さんは著書『堂々と老いる』(毎日新聞出版)の中で、こんなことをおっしゃっています。

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小林弘幸

小林弘幸

小林弘幸(こばやし・ひろゆき) 順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などの勤務を経て順天堂大学小児科講師、助教授を歴任。腸と自律神経研究の第一人者。『医者が考案した「長生きみそ汁」』など著書多数。テレビなどメディア出演も多数。

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