花園の優勝校は2010年度以降、東福岡5回、東海大学付属大阪仰星(旧・東海大学附属仰星)4回、桐蔭学園3回、常翔学園(大阪)1回、大阪桐蔭(大阪)1回(10年度は東福岡、桐蔭学園が両校優勝) となっており、なるほど、全国制覇した高校のメンバーと日本代表は因果関係が大いにありそうだ。

 以下の高校からは1人ずつ代表が生まれている。札幌山の手(北海道)、茗溪学園(茨城)、正智深谷(埼玉)、流通経済大学付属柏(千葉)、目黒学院(東京)、新潟工業(新潟)、日本航空石川(石川)、春日丘(現・中部大学春日丘)、京都成章、伏見工業(現・京都工学院。以上、京都)、大阪朝鮮中高級学校、島本(以上、大阪)、修猷館(福岡)、荒尾(岱志 本)、日本文理大学付属(大分)、鹿児島実業(鹿児島)。

  札幌山の手はリーチ・マイケルを生んだ。11、15、19年大会に続いて4回連続出場となる。茗溪学園で福田健太は主将を務めた。

  流通経済大学付属柏出身のワーナー・ディアンズは2002年生まれの21歳でチーム最年少となる。出身校がこう紹介している。「2018年に身長:200cm、体重:91kgの選手(LO・FL・NO.8)として入学・入部、流経大柏スタッフの指導のもと、2020年に新型コロナの環境下ではありましたが、身長:201cm、体重:113kgの選手(No8・LO・FL)の大型選手へ成長しました」(「流経大柏ラグビー部父母の会」ウェブサイト)

  日本代表には私立のラグビー強豪校出身者が多いが、公立出身者もいる。

 新潟工業は稲垣啓介、島本は堀江翔太を生んでいる。修猷館からは下川甲嗣が選ばれた。流大(ながれ・ゆたか)が卒業した荒尾は南関と統合し岱志(たいし)に、松田力也の出身、伏見工業は洛陽工業と統合して京都工学院に生まれ変わった。

ワールドカップ日本代表選手が多く輩出している高校は?

 歴代のワールドカップ日本代表(1987年第1回~2023年第10回)の出身高校上位校の特徴と、おもな出身選手を見てみよう。<高校(カッコ内は現校名)日本代表延べ人数、全国高等学校ラグビーフットボール大会出場回数・優勝回数。氏名の後ろのカッコ内はワールドカップ出場年>

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代表選手出身校、歴代1位は?