特定の食べ物で母乳の質は変わらない 授乳中の食べ物に悩むママに朗報 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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特定の食べ物で母乳の質は変わらない 授乳中の食べ物に悩むママに朗報

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出産後は赤ちゃんのことが最優先になり、自分の栄養のことは後回しにしがち(※写真はイメージ)

出産後は赤ちゃんのことが最優先になり、自分の栄養のことは後回しにしがち(※写真はイメージ)

出産前後の女性ホルモン(「AERA with Baby スペシャル保存版 母子ふたりきりって大変!」より)

出産前後の女性ホルモン(「AERA with Baby スペシャル保存版 母子ふたりきりって大変!」より)

 インターネット上には、「母乳にいい食べ物」や「乳腺炎になりやすい食事」などの情報が載っています。肉料理や乳製品、ケーキなどを食べてはいけないという記事もありますが、特定の食べ物で母乳の質が変わってしまうことはありません。

 同医院の産後ケア施設では、お肉を食べると母乳が詰まるという誤った情報を信じていて、食事にお肉を出すと「食べていいんですね」と驚くママもいるそうです。バランスのいい食事でママの体も大切にすることが大事です。

 今野医師の妻で2児の母でもある同医院副院長の佐野葉子医師は、自身の経験からこう語ります。

「出産後は、お風呂にゆっくり入ることも、毎日髪を洗うこともできません。『大変だよね』と言い合える仲間がいないと、ママたちは追い込まれていきます」

 そんなふうに、体の栄養だけでなく「心の栄養」を補うための環境づくりも大事でしょう。

●「産後うつ」にも気をつけて

 出産後は、自覚していなくても体は大きなダメージを受けています。今野医師はこう話します。

「産後は、出産の傷の痛みがあり、また骨盤や股関節なども緩んでいます。ママたちはそんな体で、睡眠不足の中、3キロ前後の赤ちゃんを長時間抱っこする肉体労働をしています。さらに妊娠から出産にかけて分泌量が増えていた女性ホルモンのひとつ『エストロゲン』は出産を機に急激に減ります。その影響でほてりや骨粗鬆症、脱毛など更年期障害のような症状にも悩まされます」

 佐野医師は、第2子の出産後、夜中に自宅マンションのベランダで泣きやまない赤ちゃんをあやしていたとき、このまま飛び降りたら楽になるのかな、と考えたことがあったそうです。

「産婦人科医として知識もあるし、出産が2度目だった私でも、産後は気持ちが沈みました。なぜ泣いているのかわからないと不安な気持ちが膨らんでいきました」

 産後のママが孤独を感じるのは、エストロゲンの急な減少も影響しているといわれ、出産後にうつを発症する「産後うつ」は一般的なうつの5倍以上にもなります。


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