米倉昭仁 真珠湾攻撃から81年 パールハーバーに飾られた「禎子の折り鶴」の意味 写真家・尾辻弥寿雄 * * * 「新高山(にいたかやま)登レ一二〇八」 アサヒカメラパールハーバー写真家写真展写真集尾辻弥寿雄海の彼方の戦争遺跡真珠湾 12/8
米倉昭仁 科学工業現場の“内部”を写し続ける写真家・西澤丞 「福島第一原発は“撮ってはいけない”ものばかり」 * * * 「問題解決型写真家」を名乗る西澤丞さん。「写真を通じて日本の現場を応援したい」と、私たちの暮らしを支える科学や工業の現場を写してきた。 DEMIURGOSNine Galleryアサヒカメラ写真家写真展西澤丞 12/5
核融合研究所からごみ処理施設まで 暮らしを支える現場はこうなっている 写真家・西澤丞さんは「暮らしを支える科学や工業の現場と、世間の認識との間にはギャップがある」という。そのギャップを写真の伝える力で埋めることが、社会の役に立つと考えた。これまでに福島第一原発の廃炉作業、核融合研究所、製鉄所、石炭火力発電所、首都高速道路の建設現場、セメント工場、ジェット機の整備場、ごみ処理施設など、様々な現場を写してきた。そんな西澤さんの作品を紹介します。 DEMIURGOSNine Galleryアサヒカメラ写真展西澤丞 12/5
米倉昭仁 東京・新宿のラッシュアワーを撮り続ける写真家・大西正 「憂鬱な気持ちが固まって映像になる」 * * * これまで、多くの写真家が撮影してきた東京・新宿の街。 LOST IN SHINJUKU2アサヒカメラギャラリーニエプス写真家写真展大西正 11/28
東京・新宿のラッシュアワー「憂鬱な気持ちが固まった映像」 これまで、多くの写真家が撮影してきた東京・新宿の街。大西正さんの作品の面白さのひとつは、新宿を撮るために通うのではなく、日々の通勤途中に写すという撮影スタイルにある。「外国人がよく、新宿駅の周辺でラッシュアワーとかを撮っていたじゃないですか。サラリーマンが酔っ払っている姿とか。そんな、『外の人』が撮るサラリーマンじゃなくて、自分がサラリーマンだから、自分自身を写す、みたいな感覚で撮っているところがあります」(大西さん)。 LOST IN SHINJUKU2アサヒカメラギャラリーニエプス写真展大西正 11/28
米倉昭仁 木村伊兵衛写真賞作家・藤岡亜弥が“よそ者”だから撮れる「広島」と「原爆ドーム」 * * * 「内容がベタすぎて、わかりやす過ぎるんじゃないかなあ」 New Storiesアサヒカメラ入江泰吉記念奈良市写真美術館写真展藤岡亜弥 11/11
広島の街越しに見た原爆ドーム 写真家・藤岡亜弥さんは2013年から広島市に移り住んだ。「どの写真にも原爆ドームが写っているんです。これまでずっと広島の街を歩いて撮影してきた写真のなかから原爆ドームが写っているものを選びました。街越しに原爆ドームを見たり、原爆ドームから街を見たり」(藤岡さん)。 New Storiesアサヒカメラ入江泰吉記念奈良市写真美術館写真展藤岡亜弥 11/11
米倉昭仁 ロシアの世界戦で“地獄”をみた「36歳のプロボクサー」の生きざまを撮り続ける写真家・吉岡天平 * * * 吉岡天平さんがプロボクサー小原佳太選手(三迫ジム)に密着し、本格的に撮影を始めたのは2016年9月、モスクワで行われた試合からだった。対戦相手はロシア人のIBF世界スーパーライト級チャンピオン、エドゥアルド・トロヤノフスキー。それまで知ることのなかったボクシングの世界を目にして衝撃を受けた。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真家写真展写真集吉岡天平想望するリングへ 11/1
プロボクシング日本ウエルター級王者小原佳太を追ったドキュメンタリー 写真家・吉岡天平さんと今年36歳のプロボクサー小原佳太選手(三迫ジム)とは「練習はもちろん撮りますし。ご飯も行きます」という間柄だ。「撮り続けていくことで彼の思いや悩みを知ることになるじゃないですか。今もリングに上がり続ける理由は何か、みたいな。それをぼくがどう客観的に撮るか。最後まで撮れたら面白いな、と思っています」(吉岡さん)。そんな吉岡さんの作品を紹介します。 アサヒカメラキヤノンギャラリー写真展吉岡天平想望するリングへ 11/1
米倉昭仁 故郷・秋田に背を向けていた写真家・高橋智史が追った「ナマハゲ」と「ハタハタ漁」 「泣く子はいねぇが~」 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラ写真家写真展男鹿-受け継がれしものたち-高橋智史 10/26
知られざる秋田伝統のナマハゲ行事と季節ハタハタ漁 秋田県・男鹿半島の風土を象徴する伝統のナマハゲ行事と季節ハタハタ漁。写真家・高橋智史さんのよると、いわゆる「観光ナマハゲ」と、大晦日に行われる伝統のナマハゲ行事は別ものという。「本来のナマハゲは1年に一度、山から下りてきて、人々に無病息災と五穀豊穣をもたらす『来訪神』なんです。それを数百年前から懸命に受け継いできた営みの尊さ。ぼくはふるさと秋田の誇れるナマハゲの姿を心から感じながらシャッターを切りました」。そんな高橋さんの作品を紹介します。 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラ写真展男鹿-受け継がれしものたち-高橋智史 10/26
米倉昭仁 「若いときは死に憧れた」と語る写真家・五島健司が撮り続けた「墓守桜」と「幽玄」の美 * * * 五島健司さんの心の中には燦然(さんぜん)と輝く「松林図屏風」があるという。 アサヒカメラ五島健司京都写真美術館ギャラリー写真家写真展塩谷定好写真記念館山河幽靄図福島市写真美術館 10/14
日本の伝統美を感じるもやに包まれた幽玄な風景 絹のベールのようなもやは単なる霧ではなく、幽玄で幻想的、そして奥ゆかしい。そこに日本の美を感じる。「京都・竜安寺の枯山水の庭もそうですが、空白とのバランスで引き立つ美しさがある。ある意味、非現実的な造形美」と、写真家・五島健司さんは言う。そんな五島さんの作品を紹介します。 アサヒカメラ五島健司写真家写真展山河幽靄図 10/14
米倉昭仁 ウクライナ住民を強制移住させるロシアの「シベリア送り」 その体質は今も変わらない 写真家・野町和嘉 * * * 「本当にこの写真のことはまったく忘れていた。ロッカーの一番奥に放り込んであった。ところが、ウクライナの状況を見て、これは、と思って30年ぶりに引っ張り出した。いまロシアが行っていることは旧ソ連時代と何一つ変わらないですよ」 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラシベリア収容所1992写真家写真展写真集野町和嘉 10/12
知られざるロシアの収容所の世界 「シベリア送り」という言葉に象徴される旧ソ連の収容所はいまも変わらず、稼働し続けていると、写真家・野町和嘉さんは言う。野町さんは旧ソ連崩壊直後の1992年3月にロシアの収容所を取材した。「囚人を働かせて軍事物資を作ったり、地域開発を進めていくシステムはそのままずっと生き残っているのを実感した。つまり、収容所の存在はロシアにとって常態なわけです」(野町さん)。 OM SYSTEM GALLERYアサヒカメラシベリア収容所1992写真展野町和嘉 10/12
米倉昭仁 左目が失明、両目の視力を失う不安と向き合いながら「街」を撮り続ける写真家・戸澤裕司 * * * 戸澤裕司さんから完成間近の写真集を手渡されると、黒い表紙には「DESTINY」とあった。「運命」とは重々しいが、DESTINYはポジティブな意味で使われる言葉だという。 DESTINYアイデムフォトギャラリーシリウスアサヒカメラ写真家写真展写真集戸澤裕司 10/5
未曾有の感染症と戦った東京の人々の暮らし コロナ禍の東京。「落ち込んだ気持ちを何とか自分で持ち上げないとやっていられないとき、外で懸命に働いているウーバーイーツの人とか、子どもとか、元気をもらえる人たちを軸に撮りためた。要するに、自分で自分の未来や運命を切り開く、希望につなげたかったんです」。そんな戸澤さんの作品を紹介します。 DESTINYアイデムフォトギャラリーシリウスアサヒカメラ写真展戸澤裕司 10/5
米倉昭仁 横浜ドヤ街の住民と移動民族・ロマの共通点 「むき出しの人間」を撮る写真家・小島一郎 * * * ギリシャの隣国アルバニアでロマの人々と出会った小島一郎さんは彼らの姿に強く引かれた。そこに「むき出しの人間」を感じた。 OM SYSTEM GALLERYROMAアサヒカメラ写真家写真展小島一郎 9/28
〈発達障害啓発週間〉鳥居みゆきが「発達障害」を勉強して気づいたこと 「子どもに『やってはだめ』と決めつけないようになった」 鳥居みゆき大人の学び発達障害発達障がい 9時間前 AERA with Kids+