
ためいきがでるほど美しい美智子さま「24歳でこの道に招かれた」 雅子さまが受け継ぐ意志と気品
パキスタン・アフガニスタン国境のカイバル峠を視察する皇太子さま(当時)と美智子さま=1962年1月、パキスタン
上皇后美智子さまが20日、89歳の誕生日を迎えた。民間から皇室に入り、皇族としての務めを果たす姿は、その華やかさとともに注目を集めてきた。そして美智子さまの意志と気品は、雅子さまや愛子さまたちへと受け継がれている。
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「二十四歳の時、想像すら出来なかったこの道に招かれ、大きな不安の中で、ただ陛下の御自身のお立場に対するゆるぎない御覚悟に深く心を打たれ、おそばに上がりました」
平成が翌年に終わる2018年10月の誕生日にあたり、皇室に入ったときのことをこのように振り返った美智子さま。
昭和の時代、上皇さま(当時は皇太子)や美智子さまの外遊は、第2次世界大戦の生々しい記憶も傷跡も残るなかだったが、その華やかさ注目を集めた。
パキスタンを訪問し、ラホールからダッカに向かう際に見送りの人たちに笑顔で応える皇太子さま(当時)と美智子さま=1962年1月、パキスタン・ラホール空港
ボゴール宮殿で、インドネシア各地の衣装を披露した女性たちに話しかける美智子さま=1962年2月、インドネシア・ボゴール
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公務をこなしながら、3人の子育てを
18年11月の誕生日に際して美智子さまは、それまでの月日をこう振り返っている。
「皇太子妃、皇后という立場を生きることは、私にとり決して易しいことではありませんでした。与えられた義務を果たしつつ、その都度新たに気付かされたことを心にとどめていく――そうした日々を重ねて、六十年という歳月が流れたように思います」
そして、公務をこなしながらの子育てについては、こうつづった。
「三人の子どもたちは、誰も本当に可愛く、育児は眠さとの戦いでしたが、大きな喜びでした」
東京・上野動物園を初めて訪れた浩宮さま(天皇陛下)は、おサル(猿)電車に大喜び=1963年11月
東宮御所の庭で「お花摘み」をする、3歳になる紀宮さま(黒田清子さん)と美智子さま=1972年、東宮御所
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さらに増していく「華やかさ」
1993年、皇太子さま(当時)と雅子さまのご成婚が執り行われ、外交官というキャリアを積んだ美しい皇太子妃の誕生に、世間は新しい時代を感じた。
その後、秋篠宮家では眞子さま(小室眞子さん)や佳子さま、2001年には皇太子さまと雅子さまの長女愛子さまが誕生し、皇室はさらに華やかさを増していった。
東京都主催の祝賀記念式典で、警視庁と東京消防庁音楽隊、都交響楽団による音楽演奏を鑑賞する貴賓室に着いた皇太子さま(当時)と雅子さま=1993年6月、東京都
新年の一般参賀で、笑顔で話をする雅子さまと紀宮さま(黒田清子さん)。紀宮さまはこの年の11月に黒田慶樹さんと結婚した=2005年1月、皇居
ノルウェー、アイルランド訪問から帰国した天皇、皇后両陛下(当時)を出迎える。笑顔で談笑する皇太子さま(当時)と雅子さま、紀子さま、紀宮さま(黒田清子さん)=2005年5月、東京・羽田
成年の行事に臨む愛子さま。ティアラは新調せず、黒田清子さんから借りたものだった=2021年12月
ブータンを訪問し、伝統弓技に挑戦する秋篠宮家の長女眞子さま(小室眞子さん)=2017年、ブータン
鹿児島国体の総合閉会式で拍手する、秋篠宮家の次女佳子さま=2023年10月、鹿児島市
宮内庁によると、美智子さまは赤坂の仙洞御所で、季節の草花を楽しみながら、上皇陛下と穏やかに過ごしている。おふたりで朝夕に散策したり、昭和の時代から続けている朝食後本の音読をしたりして、規則正しい生活を送っているという。
(AERA dot.編集部・永井貴子)
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