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攻撃の対象になり続けているガザの医療施設 日本人医師「医療を必要としている人たちを代弁したい」と模索
昨年10月7日、イスラム組織ハマスによる攻撃への報復として、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が始まって1年余り。いまも攻撃は続き、これまでに4万4千人を超える犠牲者が出ている。さらに、食糧不足や衛生面の悪化など人びとの生活状況は深刻だ。昨年10月の攻撃後に届いた派遣要請に応じ、同11~12月にガザに入った国境なき医師団(MSF)日本の会長で救急医・麻酔科医の中嶋優子さんは、帰任後も取材や講演等で現地の状況を証言し、停戦を訴え続けている。当時の日記をもとに、現地の状況を伝えてきたこの連載も今回が最終回。戦況が悪化し、ガザから退避した当時の日記とともに、中嶋さんに現在の思いを綴ってもらった。