0歳からイヤイヤ期までは、「理屈が通じないこと」が当たり前の時期です。通じなくて苛立ちますが、諦めも生まれます。通じないことそのものを嘆いても、しょうがないからです。

 でも、4歳児以降だと、相手の振り回す未熟な理屈に、ふっと子供と同じレベルで怒っていたりします。自分で「大人げない」と感じてしまう瞬間です。

 この時期の方が「子供に理屈は通じない」ということの理不尽さは強いと感じます。なまじ、相手が中途半端な理屈を語ろうとするので、余計、怒りが強まるのだと思います。

 赤ん坊の時の方が、じつは理不尽なんですよね。こっちの都合に関係なく、泣いて、お腹空かせて、むずかって。でも、どんなに疲れ切って苛立っても、0歳児の娘を「自分勝手で我がまま」とは思わないんですよね。赤ん坊はそういうものだと思ってますから。

 でも、4歳になって、なまじ言葉が通じ始めると、相手に自分と同じレベルの理屈が通じると思ってしまうのですね。そして、理屈が通じない理不尽を経験するのです。

 でね、ごんつくさん。

「娘にどう接するか」をアドバイスする前に、いくつか確認したいことがあります。

「理屈が通じない」理不尽に直面した時に、それを乗り越えるには、まずエネルギーが必要です。

 そして、エネルギーはちゃんと寝ないと生まれません。ごんつくさん、ちゃんと寝てますか?

 ごんつくさんが働いているのか、シングルマザーなのか、父親がまったく子育てに協力してくれないのか、分かりませんが、まず、ちゃんと寝ることが必要です。

 シングルマザーだとしても、娘さんが一人で4歳なら、それなりに寝られると思います。なによりも、0歳からイヤイヤ期を乗り越えてきたんですから。

 そして、理不尽を乗り越えるためには、ちゃんとした睡眠と共に、精神的余裕が必要です。

 精神的余裕は、まず、ごんつくさんが一人になれる時間を確保しているかどうかです。

 娘さんを預けて、ちゃんと一人になれる時間がありますか? もし、そんな時間がないのなら、公的サポート、家族、友人、民間サービス含めて、なんとか方法を見つけて下さい。

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