高木:というのは冗談ですが、野球の魅力をいろんな角度から伝えたい。孝行球児もネタは全て野球に関係することしかやらないという「野球バカ」ですから。その志は素晴らしいんだけど、残念ながらネタは面白くない(笑)。

古茂田:いやいや笑ってたじゃないですか。

高木:そんなことあったっけ? どのネタ?

得:”マエケンの握り”ですよ。

高木:あれね。まあまあかな。

古茂田:ひどい……。

高木:彼らはいまでもアルバイトをしていて、今日も夜勤明けで寝ていないそうです。目的はお金ではありませんが、彼らが収入を得られるくらいの番組にしたいとは思っています。

――チャンネル登録者数や視聴者数など、数字に関する目標はありますか?

高木:ありません。テレビの視聴率と同じようなもので、数字をとるために番組を作っても人気は続かない。たとえ数字が取れても一発で終わる。目先の成果にとらわれるよりも、自分たちが楽しんでやることが重要だと考えています。

古茂田:自分たちも動画を撮影してみて、とても楽しかった。見ている人たちにも「こいつら楽しそうにやってるな」と感じてほしい。

得:数字が増えればうれしいだろうけど、やっぱり目標にはしたくないです。

高木:それに一発当たって稼げたとしても、全部自分たちがもらえるわけじゃないしな。

古茂田:なんかいい話だったのに……台無しじゃないですか。

――子ども向けの野球教室も予定されていると聞きました。

高木:野球には投手、捕手、内野手、外野手、DHなどさまざまな役割があります。走ったり、守ったりできない選手でも、長打を打つ能力があればDHとしてやっていける。右向け右の教え方ではなくて、子どもたちの個性や特性を見極めて、それを伸ばす教え方をしていきたいです。まずはボール遊びのレベルで教えて、野球の楽しさを味わってほしい。

古茂田:メジャーに行った大谷翔平選手の活躍がきっかけで、野球を始める子どもも増えるでしょうしね。

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