妊娠中の姿を撮影する「マタニティフォト」ブームに次いで、赤ちゃんに授乳する姿を写真に残しておく「授乳フォト」が、写真館の撮影メニューとしても一般的になってきています。
「期間限定の授乳シーンを、写真に残しておきたい」と考えるママたちが増えているようです。
人気の理由はどこにあるのでしょうか。
母乳やミルクを赤ちゃんに与えているママの姿を写真に収める「授乳フォト」。「胸をあらわにした姿を撮影するの!?」と驚く声も聞こえてきそうですが、近年、プロのカメラマンに授乳シーンを撮影してほしいというママが増えているといいます。
実際、検索サイトで「授乳フォト 写真館」と入力して検索すると、授乳フォトの撮影を実施している全国の写真館がずらっと名前を連ねます。
6年前からプロカメラマンによる「授乳フォト撮影会」を主催している、助産院併設の子育てサロン「みひかるサロン」(東京・世田谷区自由が丘)では、毎月7組の母子を撮影しています。
「1人目のお子さんの育児中だと、授乳という行為は当たり前すぎて、特別に残すべき姿とは気づかない方が多いようですが、サロンに飾ってあるサンプル写真や、先輩ママからのおすすめで、『残しておくといい記念になる』と気づくママが増えているようです」(同サロンの助産師・池田匠美さん)
同サロンでは、授乳フォト撮影で定評のある「出張撮影バロンフォトワーク」の女性カメラマンが撮影をしています。ベビーは裸、ママもデコルテを美しく見せた姿ですが、自然でいやらしさもなく、「子どもが大きくなったら見せたい」とママたちの共感を呼んでいるといいます。
「最近は授乳フォトの認知度が上がり、何度も撮影に来られる方も増えました。授乳フォトは、毎月キャンセル待ちが出るほどの人気です」(池田さん)