料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「山芋のひと口つまみ」。
【「山芋のひと口つまみ」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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山芋はすりおろしてお蕎麦にかけるなど生でも食べられますが、焼くと香ばしさが出るんです。お酒のおつまみにもぴったりな三つの味をご紹介します。
山芋は皮をむき、小さなサイコロ状に切ります。ボウルに片栗粉と薄力粉を入れて水で溶き、三つの容器に分けてください。この時、できるだけ冷たい水で溶くと粘りが出ず、カラッと揚がります。
先の容器に山芋を同量ずつ入れ、ほぐした明太子を加えたもの、1cm角に切った味付け海苔を加えたもの、何も加えないものの3種類を用意して軽く混ぜ合わせます。次にフライパンにサラダ油をたっぷりと入れて中火で熱します。油が少ないと山芋が底にくっついてしまうので注意してくださいね。容器からお玉ですくった山芋をフライパンに少しずつ流し入れ、揚げるようにカリッと焼きます。形は気にしなくても大丈夫。好みで塩を添えてもいいですが、明太子にはマヨネーズ、海苔にはワサビが合うのでお試しください。
(構成/沖村かなみ)
■山芋のひと口つまみ
【材料】(4人分)山芋15cm(300g)、明太子半腹(50g)、味付け海苔6枚、片栗粉大さじ2、薄力粉大さじ2、水90ml、サラダ油適量
【作り方】(1)山芋は皮をむいて1cm厚にスライスし、サイコロ状に切る。(2)片栗粉と薄力粉を合わせて水でよく溶き、容器に3等分し、(1)をそれぞれに同量加える。ほぐした明太子入り、1cm角に切った味付け海苔入り、何も加えないものの3種類を作り混ぜ合わせる。(3)フライパンにたっぷりのサラダ油を熱し、お玉で(2)をすくって少しずつ流し入れ、揚げ焼きにする。(4)器に盛り付け、お好みでワサビやマヨネーズを添える。
【ワンポイントアドバイス】明太子入り、海苔入り、山芋のみの3種類のボウルを用意する。
※週刊朝日 2020年10月9日号