こんにちは。編集部の岩本です。
担当した、AERA English特別号『英語に強くなる小学校選び』が7月31日に発売されました!
タイトルには「英語に強くなる」とありますが、グローバル&AI時代を生きる子どもたちにとって英語はあくまでもツールやひとつのスキルでしかありません。英語がただできることよりも、英語で何をするかが問われています。ここ数年、私立小学校やインターナショナルスクールを取材してきたなかで、そうした未来を見据えて、語学力だけでなく、多様性を尊重し自ら考えて行動する力やコミュニケーション力を重視する学校が増えてきたように感じます。
本ムックの巻頭特集では、「語学力だけじゃない グローバルな力を育む東西名門校」と題し、異文化理解や国際理解を深める取り組みに注力している東西の名門5校を取材しました。どの学校も教科書で英語や世界のことを学ぶのではなく、現地の方々との交流、国内外でのさまざまな「体験」を通じて、自分自身と地続きに世界があることを児童が実感できる取り組みをしています。「『日本の正解』だけが正解ではないと知ってほしい」という早稲田実業学校初等部 国際理解担当の廣澤恵美子先生の言葉がとても印象的でした。
世界に目を向けつつも、日本で暮らし育ってきたというアイデンティティを大切にする流れも目立ってきています。立命館小学校では、京都という地の利を生かし、京都に根付く伝統文化や歴史を学ぶ「京都学」という取り組みを行っています。今年8月に開校するインターナショナルスクール「ノース ロンドン カレジエイトスクール神戸校」も、英国本校にならって国際バカロレア(IB)のカリキュラムをベースにしながらも日本文化の学びも充実させた教育を展開するそうです。
真の「グローバリズム」とは世界が均一化することではなく、異なりながらも互いを認め、交わっていくことなのだと改めて実感しています。そうした意識や感覚の素地を小学生のうちに育むことができるのは大きなアドバンテージになると同時に、これからの社会を照らす希望の光にもなるのではないでしょうか。
英語教育や国際教育に関心のある親御さんには、ぜひ読んでいただきたい一冊です!
そして、本ムックの発売にあわせて、AERA with Kids+のウェブサイトに「小学校選び」のページが新たに加わりました! スペシャル感たっぷりに、小学校受験はもちろん、子どもの英語学習や幼児教育などなど、未来を見据えた子育てに役立つ情報をまとめてご覧いただけるようになっています。こちらもあわせて、ぜひチェックしてみてください!
(編集部・岩本恵美)
朝日新聞出版

