2月は、中学受験に向けた塾の新学年シーズンが始まる時期だ。この時期に、親はどんなサポートをしたらいいのか。また近年増えている、新型入試への対策はどうしたらいいのか。AERA 2021年2月22日号で取材した。
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最近の中学入試では、テストで測れる学力で合否を判定する従来型の入試に加え、プレゼンテーション入試など、テスト以外の面で力を測る新型入試を導入する動きも盛んだ。少子化の中、生徒募集に懸命な学校側が、新型入試の導入で巻き返しを図ろうという意図も見られる。森上教育研究所代表の森上展安さんは言う。
「都立の中高一貫校に生徒を取られてはいけないと、都立一貫がやっている適性検査型入試を導入する私立の学校もあります。英語を習っているお子さんも多いことから、英語入試も増えました」
新型入試の中には、その子が持って生まれた良さや、スポーツなど、これまで頑張ってきたことなどが総合的に評価されるものも。その実力は短期間で身につくものではない。日ごろの家庭の中での会話や取り組みが影響する。だからこそ、スタート期のいまから「習慣」のように取り組む必要がありそうだ。
■机に向かう時間の確保
大学の推薦入試やAO入試さながらのテストで合否を決める新型入試は、塾で指導できる教科学習だけでは対策ができない。大学のAO入試に関する著書を持ち、中学の新型入試にも詳しい神尾雄一郎さんは言う。
「ぶっつけ本番という訳にもいきませんから、家庭で練習することをお勧めします」
資料を読んで発表する入試の場合、適性検査型入試の過去問を使い、なぜ、その答えが導きだされたのかを、家族の前で発表するのがいいという。
「社内研修、新人研修のつもりでアドバイスしてあげてください」(神尾さん)