●松山大=2人/梶山和洋さん(倉敷商)、岡田茂雄さん(新田)

●愛知工業大=2人/倉野光生さん(愛工大名電)、青木尚龍さん(神戸国際大付)

 倉野さんは1997年に就任してから夏に9回出場し、2005年選抜大会で優勝している。

●関西大=2人/小牧憲継さん(京都国際)、西谷浩一さん(大阪桐蔭)

 小牧さんは大学卒業後、滋賀銀行に半年つとめたあと、教員に転身した。西谷さんは1998年に就任し、大阪桐蔭に春夏7回の全国制覇をもたらし、同校の黄金時代を築いた名将といえよう。

 野球部監督の出身大学は全国の各地域で野球が強い大学が多い。

 しかし、甲子園出場監督には国立大学出身者もいる(カッコ内は出身高校、大学)。

 三重・沖田展男さん(三重→三重大)
 樟南・山之口和也さん(鹿児島商工<現・樟南>→鹿屋体育大)
 作新学院・小針崇宏さん(作新学院→筑波大)
 米子東・紙本庸由さん(米子東→鳥取大)
 高岡商・吉田真さん(札幌南→北海道教育大)

 米子東の紙本さんは2013年に就任し、19年には59年ぶりに甲子園春夏連続出場を果たした。同校野球部は1900年に創部し春夏24回の出場を誇る一方、地元では進学校として知られる。だが、「文武両道」とはあまり言わないようだ。2019年、選抜大会出場が決まったとき、紙本さんがこう話している。

「僕は生徒に『文武は不岐だ』と言っているんです。文武『両道』じゃなくて文武『不岐』なんだと。要は学校の勉強を頑張ることが野球が強くなることにつながっていて、野球や甲子園で勝つために毎日頑張ることが、みんなの受験に活きるんだということですね。野球のためのトレーニングが最終的にはテストの点にもつながるんだと、そういう話をしています。大学入試でいい点を取ることと、部活に打ち込むことは、別に相反することではないでしょう」(「文春オンライン」2019年1月25日)

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高岡商の吉田監督は進学校・札幌南出身